発達障害な私の育児日記

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発達障害を抱えながら家事・育児に奮闘中!私ならではの解決法を提案します!

発達障害かもしれない赤ちゃんに優しさを教える方法

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ASDアスペルガー症候群)の子は、産まれたときから対応すれば発達障害を自覚せずに生きることも可能なのではという仮説を立て、書いてきました。

 

okamati.hatenablog.com

 

okamati.hatenablog.com

 

一番大切なのは、愛情を受け取るのが下手な可能性があるから、たくさん愛情を感じる必要があるときにあらゆる方法で伝えることが大切だと前回書いたんです。ですが、私はもう一つ必要なことがあると思います。それは優しさの記憶を増やすことです。

 

 

大人のASD

 

ASDの人が大人になると「自分はそうだとは思わないけど、経験上こうした方が上手くいく」という考えで物事を判断することが増えます。特に、周りと揉め事を起こしたくないときはそういう判断をします。自分の気持ちとか関係なく、周りの言動からいろいろ学んで周りとの争いを減らしていきます。

 

しかし、それは長く生きて様々な経験をしたから身につくことなんです。子どもには経験が少なすぎて無理なんです。

 

なので、その経験を親が増やして、自我が出る前にASDの子どもに考えや感情の選択肢を増やすことはできないかと思ったんです。特に、優しさや思いやりの感情の選択肢を増やせば、自然と周りとの争いは減るのではと考えました。

 

優しさや思いやりを教える

 

しかし、愛情や優しさを受け取るのが下手なASDに優しさを教えるって難しいんですよね。ある程度成長すると、自分でそれを吸収するか拒否するか選択しますので自分が理解できないことは拒否したくなるんです。

 

ですが、赤ちゃんなら吸収するだけなので、優しさを教えるなら赤ちゃんのときがチャンスだと思うんです。赤ちゃんへの方法としては、体感させることと言葉で教えることの2種類があります。そして、それは赤ちゃんの思考が文系か理系かで違います。指の長さで判断するのですが、判断方法は上記の「産まれたときから〜」の記事を読んでください。ちなみに、私の子は思考が理系なので何事も理論的に説明をしなければいけません。

 

体感は、赤ちゃんがしてくれたことに対してうれしいという感情を五感をフルに使って伝えることです。言い換えれば褒めるという行為です。私は「〇〇をしてくれてうれしい、助かったよ」とかを抱きしめて頬を引っ付けて喜びを表現しました。

 

最近、子どもがおやつをくれたときに「おやつを私にくれてうれしい、おいしいね、ありがとう」と抱きしめて伝えました。もっと小さい頃だと「こっちにおいで」と呼んだときに来てくれたら「来てくれてうれしい、ありがとう」と抱きしめて伝えていました。

 

毎回毎回、大袈裟なくらい抱きしめて喜びを伝えています。子どもがしてくれたことがうれしかったら、全力で喜びを表現するんです。オーバーすぎると周りから笑われることもあります。でも、そのおかげか優しさを持った子になっています。子ども自身が親にしてもらってうれしいと感じたことは親にもしてくれます。親の真似をして必死にお手伝いもしてくれます。

 

言葉で優しさを教える

 

しかし、難しいのが言葉で優しさを教える方法です。特に理系の赤ちゃんに理論で説明をするのは難しいです。ですが、こちらの言葉で優しさを教える方が大切なんです。

 

近所の建設現場には道路に面しているところにお花の鉢が数個置いてあったんです。昔の私なら何も思わないし、下手したらお花にも気づきません。しかし、今ならあの花は建設現場の方がここを通る人が少しでも気持ちよく通れるように、という優しさで置いてくださっていることがわかります。この優しさに気づけるか気づけないかが人生では大きな差なんです。

 

ですが、これを赤ちゃんに教えるのって難しいですよね。生後半年の子に伝えても大半はわかってもらえません。ですが、これをわかってほしいんです。なので、私は赤ちゃんに記憶力と理解力を身に付けさせることを最優先にしました。

 

記憶力さえあれば、過去にあった経験を元に現在のことを判断できます。そして、親の言葉を早くから理解できれば親の言った優しさを自分の中に貯えることができます。

 

記憶力の身に付けさせ方

 

医師ではないのであくまでも仮説です。

 

過去に体験したことがまた起きたら「これ前と同じ状況だな」となりますよね。この感覚を赤ちゃんに増やすようにしました。

 

産まれてすぐ、ベビーベッドに音楽をかけながらクルクル回るメリーを付けたんです。なので、最初は赤ちゃんに歌うときはそのメリーに流れる曲を歌ってました。もちろん、最初は何にも反応しません。しかし、あるときにメリーの音楽に対して「これってあれだよね」みたいな反応をしました。

 

そして、遊ぶときはできるだけ次に何が起こるか予想できる遊びを増やしました。例えば、体をマッサージするときには触る前に一つ動作を入れるとか、くすぐる前に何か動作を一つ入れるとかです。これを繰り返すと、する前の動作によって次に起こることが予想できるようになり、する前の動作だけで喜ぶようになります。

 

これって当たり前のようですが、けっこう脳の中では様々な動きをしているはずです。自分に起こったことを記憶して、目の前の状況から過去の記憶を呼び出して、これから起こることを予想して、それに対して反応するってことなので脳の作業が多いんです。

 

実際、子どもは半年程前に一度だけ警察官に会ったことを覚えていたらしく、最近以前会った方とは別の警察官に会ったら、観察をして考えてから「この人の服を知ってる」という反応をしました。これくらいはどの子でもできるかもしれませんが、それ以外でもよく覚えてたなぁと親が感心するくらいの記憶力は見せてくれています。

 

理解力の身に付けさせ方

 

okamati.hatenablog.com

 

上記の記事に書いたんですが、私は早くに親の言葉を理解してほしかったため、赤ちゃん言葉を一切使いませんでした。そのせいで少ししゃべるのは遅くなりましたが、1歳8ヶ月の今は二語文を話すこともあるので問題はないです。

 

それ以外にも、子どもには言葉に対して様々な刺激をしました。基本的に赤ちゃんって自分が興味あることをする方が脳にいい刺激がいくんです。なので、赤ちゃんが3ヶ月くらいのときから観察して脳を刺激しました。

 

私の子は、歌を歌うとあるときから一定の言葉に対して反応をするようになりました。最初は半濁音に反応してたんです。なので、半濁音が多い歌を歌ってました。なかなかないんですけどね。スキャットマンの歌は嫌がったので、子どもが好きな歌を半濁音で歌ったりしてました。

 

歌も曲によっては英語の歌詞の方が喜ぶときもありました。きらきら星は英語の歌詞の方が喜んだので、必死に英語の歌詞を覚えました。巻き舌的な発音が好きだったみたいです。他にも、赤ちゃんの様子を見ながら好きな曲調や好きな言葉を探して歌ってました。

 

あと、難しい話も子どもの前で話していました。子どもがわからなくてもいいんです。優しい言葉が少しだけ心のどこかに残ってくれればという親の勝手な想いです。それに、耳や脳が慣れるためにたくさんの言葉を聞かせる必要があるだけなので、理解できなくても話し続けました。これらのおかげか、親の言葉への理解力はあります。

 

 

 

上記は最近の体験談です。この年齢にしては比較的よくわかってくれていると思っています。他の子と比べているわけではないので親の贔屓目はありますが、言葉の説明で大半は理解してくれているようです。

 

まとめ

 

あくまでも個人的な考えです。これらで子どもの発達障害が改善されるという絶対的なものではないです。ただ、もしかしたら何かいい効果があるのではと感じています。それにしていることは至って普通の育児です。違うのは、ASDだと人の心を理解しにくいことを親が理解して、大袈裟に表現をして子どもが感じ取っているかを観察していることです。

 

子どもは私に似ず、とても優しい子どもに育っています。このまま優しさをたくさん持ったまま大きくなってほしいです。