ADHDに片付けさせる方法 ASDとADHDの引越し体験
最近、引っ越しました。かなり大変でした。そもそも今回の引っ越しに乗り気じゃないADHDな夫。乗り気じゃないADHDは動きません。
ということで、予測不能なことへの恐怖心が強いアスペルガーな私と、引っ越しに乗り気じゃない先延ばし癖がある夫との引っ越し体験をまとめます。
記事のメインは、片付けができない&先延ばし癖のある夫に片付けさせた方法です。
アスペルガーとADHDは引っ越しの相性が悪い
予測不能なことへの恐怖心が強く、ルーティンを崩すことへのストレスが強い私は、引っ越しが決まったときから少しずつ荷造りを始めました。
自分のルーティンを崩さないように、空いた時間に少しずついらない物を捨て、すぐには使わない物をダンボールに詰めていきました。そして、これらの作業をしながら引っ越しへの恐怖心を無くしていったんです。
しかし、物が捨てられないADHDな夫の荷物が大半の我が家は、夫が荷物を整理しないと引っ越し準備ができませんでした。だけど、物を大切にする夫の荷物を勝手に捨てることはできません。
なので「荷物を少しずつ整理していきたいから、時間があるときにいらない物を捨ててほしい」とお願いしました。
だけど、全くやりませんでした。目の前でわざと荷物整理をしたり、夫が暇そうにしてるときにお願いしたりと試行錯誤を何度もしましたが、全く効果がありませんでした。
引っ越しの日が近づくにつれて、私は日々恐怖心が強まりました。「このままじゃ引っ越しができるかわからない」って思ってしまってたんです。恐怖心が強い私と先延ばしする夫はとても相性が悪かったんです。
ですので、最終的には作業を強引に進めました。その中でも、引っ越しの荷造りと引っ越し後の荷解きの際に夫へ効果があった方法をいくつかご紹介します。
ADHDに片付けさせる方法
物を捨てさせる方法
ADHDは物を捨てられない人が多いです。夫もそうなんですよね。商品が入っていた箱、もう読まない本、もう着ない服など大量に物がありました。
もちろん、使わない物でも思い出がある物まで捨てろとは言いません。思い出は買えませんから大切な物は取っておくべきです。
ですが、穴の空いた靴下や肌着、絶対もう着ないし思い出がない服はいらないでしょ。ということで、まずはいらない服を捨てさせました。
方法は、一つずつ確認していくしかありません。
面倒ですけどね。大量に物が目の前にあると「全部必要だから捨てない」って言うんですよ。興味のないことはしたくない+片付けができない性質からでしょうね。
ですので、根気よく確認していきました。
靴下だけを夫の前に並べて「これは履く?」と1足ずつ聞いていきました。もちろん夫は「まだ履けるしいる」って言います。なので「まだ履けるじゃなく、夫がこの一年以内に履くかどうかを教えてほしい」と伝えました。じゃあ「履かない」と夫は答えました。そしたら捨てます。
ひたすらこれの繰り返しです。でも、これで靴下は当初の半分まで減りました。そして、肌着もTシャツも同じように聞いていきました。
ですが、ある程度までやってると夫のやる気スイッチが入り、途中からは自分で判断して捨てていました。
人ってね、行動をすることで自然とやる気スイッチが入るんですよ。やる気がなくても行動によって自然とやる気が出てくるものなんです。なので、やる気スイッチを押すために無理矢理行動させることが大切なんです。
片付けさせる方法
①簡単に整理してから片付けさせる
引っ越しをすれば新居での荷解きがあります。しかし、大量の荷物を前にしたADHDは何からすればいいのかわからないために動けません。
夫と私とで別々に部屋の片付けをしたんですが、夫は自分のパソコン周りだけある程度きれいにして、他はダンボールを適当に押入れに入れただけでした。本人は「ほら、きれいにできただろ?」と言いますが、そんなわけないです。
パソコン周りもパソコン関係だけはきれいでしたが他は適当に山積みです。押入れに関してはダンボールのままでもいいんですよ。でも、すぐに使う物、すぐには使わない物を考えて入れていないから、これじゃ意味ないんです。本当にただ入れただけです。
ですので、後日ある程度整理してから夫に再度片付けてもらいました。その時のポイントは、夫の物だけ適当に配置にすることです。
まず、ある程度整理してから夫へ説明しました。「これは滅多に使わないから奥、これはもうすぐ使うからここ、これはすぐ使うから手前」って感じで、なぜこれをここに置いたかを全て説明します。
というのも、片付けが苦手な人って見た目にばかりこだわるんです。片付けってきれいにするために行うと思っているんですよね。でも、片付けって誰もが使いやすいように整理することが本来の目的です。
なので、あまり使わない物は手の届きにくい所、よく使う物はすぐ手の届く所に置くこと。そして、ジャンル分けして一目でどこに何があるかわかるようにする必要があります。それを一から教えるんです。
なので、夫にもそれを教えてから、「夫の物はよくわからないからここにまとめてあるからね。自分で片付けてね」と伝えました。教えてから実践することが大切ですからね。
すると、なぜここにこれを配置するのか等の片付けの基本がわかったらしく、自分の物は自分の使いやすいように考えて片付けてくれました。
②好きな片付けアイテムを使う
ある程度片付けても乗り気じゃないADHDの片付けですので、まだまだ使いにくいんですよね。ですので、夫に乗り気になってもらえるように夫の好きそうな片付けアイテムを買いました。
今回はダイソーのコンテナを買いました。Lサイズで300円の品です。重ねることができるし、使わないときは畳むこともできて便利です。夫とダイソーに行って、夫の好みだと確認してから購入しました。
すると、2週間ほど夫が放ったらかしにしていた一部の荷物が、たった1時間できれいになりました。
ADHDでもやる気と片付けの知識があればできるんですよ。それこそ、やる気さえあれば過集中しやすいADHDはあっという間に片付けてくれます。
ADHDに片付けさせるには、必要な物といらない物の判断の仕方を教え、片付けの基本を教え、やる気を起こさせればいいんです。
まとめ
正直、私にはストレスだらけの引っ越しでした。だって、結局は荷物を運ぶ当日までバタバタと荷造りをする羽目になり、新居が片付くのもかなり時間がかかりました。挙げ句の果てに夫は「俺、めっちゃがんばった」って言ってますから。
ちゃんと計画的に少しずつやればもっと楽だったのにとかなり思いますが、仕方ないですね。私もアスペルガーの想像力の欠如のせいで引っ越しの片付けには時間がかかってしまいましたし。何事もお互い様です。
ADHDでもポイントさえ掴めば片付けることができます。ぜひ、参考にしてみてください。