発達障害な私の育児日記

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発達障害を抱えながら家事・育児に奮闘中!私ならではの解決法を提案します!

アスペルガー症候群(ASD)はちゃんと愛情を受け取れているのか

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前回、産まれたときから対応すれば発達障害を自覚せずに生きることができるのではという仮説を立てました。というのも、ASDに関しては自分の気持ちも他人の気持ちもわからない人が多く、それによりコミュニケーションに困難をきたすことが多いからです。ですが、これって赤ちゃんにも当てはまりますよね?赤ちゃんはちゃんと愛情を受け取れているのでしょうか?

 

okamati.hatenablog.com

 

 

 

赤ちゃんの成長

 

以前、新生児にこの世界はどう見えているのかという記事を書きました。

 

okamati.hatenablog.com

 

私は、新生児は生きるために最低限必要な能力しか持っていないため、目の前で自分の世話をしてくれる人が自分の親だとか、自分に愛情を注いでくれている人だとかは考えていないと思うんです。ただ、生きるのに必死なだけだと思うんです。

 

そして、少しずつこの世界に慣れてきたら、いつも自分の世話をしてくれる人がいることに気づき、その人からの愛情を受け取り、その人を心から信頼していきます。そして、その人からたくさんの愛情を受け取り、その人から様々なことを教えてもらうことによって他のことや他の人にも興味が出てくると思うんです。なので、最初の数ヶ月にどれだけ愛情を受け取れるかがその子の人生において最も大切なのではないかと考えました。

 

ASDの子は?

 

ASDの言葉の裏がわからないを改善したら幸せが増えたという記事を以前書きました。 

 

okamati.hatenablog.com

 

上記の記事に書いてある通り、私はASDを改善をして言葉の裏がわかるようになってから周りの優しさや思いやり、愛情というものに気づけました。なんてこの世界は幸せが溢れているんだろうと感動したものです。

 

ASDじゃない方は理解しにくいでしょうが、言葉の裏がわからない、他人の気持ちがわからないというのは、優しさや愛情がわからないんです。生きるために必要だと言われている優しさも愛情も微かにしかわからないんです。寂しい人生だと思いませんか?ですが、その寂しさもASDにはわかっていないんですけどね。だって、優しさや愛情溢れる生活を送ったことがないんですから。

 

そして、親になって思ったんです。もしかしたら私の子は、優しさや愛情を微かにしか受け取れない可能性があるのではないかと思ったんです。

 

もし、赤ちゃんが愛情を受け取るのが下手だとしたらどうなると思いますか?

 

目の前で世話をしてくれる人から愛情を受け取れないんです。この人がいなければ生きてはいけないという意味で信頼はしてくれると思います。ですが、目の前の人に愛情を持たないので興味は出ません。たぶん、自分にばかり興味がいくと思います。そして、一番初めに愛情のやりとりや信頼関係を築くべき人としないのですから、他の人とできるはずもありません。周りに興味が持てず、周りが理解できず、そのままどんどん成長していくのだと思います。

 

私は、この赤ちゃんの時代がASDの基礎となる部分になっているのではと考えました。

 

ASDの赤ちゃんに愛情を理解させるには?

 

ASDでも優しさや愛情を全く受け取れないわけではありません。人より下手なだけです。一般の人が10受け取るとしたら、3〜5くらいは受け取れているのではと思います。その辺りは個人差があります。ですが、一般の人の半分以下しか受け取れていない可能性があるんです。人の半分以下しか愛情を受け取れていない赤ちゃんなら様々な成長に影響があっても当然だと思いませんか?

 

愛情を受け取れない原因として、人の表情や行動から心理を読むのが苦手だというのが大きいですが、感覚過敏も1つの原因だと思います。ASDの子の特徴として、抱っこをしたら仰け反って嫌がるというのがあるじゃないですか。あれもある種、感覚過敏の1つではないかと私は思っています。赤ちゃんなら誰でも抱っこして声をかけていれば愛情を受け取れるわけではないんです。

 

そして、何か敏感な感覚があると鈍感な感覚もあるのが人間です。凸凹でバランスが取れるように人間はできているんです。なので、赤ちゃんによっては耳からの情報を処理するのが下手な子もいるかもしれません。目からの情報を処理するのが下手な子もいるかもしれません。

 

それに、ASDの人は感情が表面に出にくい人も多いです。私は感情が表面に出ないため「何を考えているかわからない」と大人の方にもよく言われます。そんな感情が表面に出ないASDの私が、愛情を受け取るのが苦手な赤ちゃんに接するなんて愛情のやりとりが全くできない可能性の方が高いと思いませんか?

 

なので、どうすればたくさんの愛情が赤ちゃんに伝わるかをかなり考えました。基本的には新生児の泣き止ませ方の記事の方法をメインに接したんです。

 

okamati.hatenablog.com

 

赤ちゃんの五感をフルに刺激したんです。視覚、聴覚、嗅覚、触覚などを一度に刺激してました。そして、様々な方法を試してどの方法が一番いい反応をするか確認をしました。

 

私の子は顔を触られたり、顔を引っ付けると喜びました。それは今でも変わりません。子どもから顔を引っ付けてきますし、声だけで褒めるよりも顔を触りながら褒める方が喜びます。

 

ですが、今でもいろんな愛情表現をしています。夫から笑われるくらいオーバーな表現をすることもよくあります。周りから見れば変な愛情表現でも、子どもが愛情を受け取るのが下手な可能性がある以上いろんな方法で愛情を表現するべきだと思うんです。

 

甘やかしているわけではないですし、褒め方などもかなり気を使っています。でも、私が愛情表現が下手なので、オーバーなくらいじゃないと伝わらないかもしれないじゃないですか。おかげで子どもは私たちの愛情をたくさん受け取り、周りへの関心も高いです。ずっと後ろを引っ付いていつも親の真似ばかりしてます。親を信頼できる子になっています。

 

ずっと人見知りをしていましたが、近所のおじさんにジュースをもらってからは少しずつ人見知りも治り、知らない人にも恐る恐る近づこうとするようになっています。そんな風に人の優しさも理解できています。ただ、まだ1歳8ヶ月だからか自分の内面がわからないようでその点は気になっています。

 

まとめ

 

あくまでも全て可能性の話です。医師じゃない人間の考えです。私の母がうれしさや喜びなどのいい感情があまり表面に出ないので、これも私の人格の形成に影響があったのではと考えたから1つの可能性として書いています。

 

ですが、自分がASDを改善したとき「こんなに世の中に愛情や優しさがあるなら、定型発達に生まれたかった。最初から感じていたら自分の人生は違ったのではないか」と思ったんです。気づく前は寂しくなかったんですけどね。愛情や優しさがあるって気づいたら、過去の自分が可哀想にも思えてしまったんです。

 

しかし、ASDの子の場合愛情が受け取れたら大丈夫というわけではありません。ここから、赤ちゃんに優しさの経験をさせないといけません。そのために必要なのは赤ちゃんの理解力です。なので、次回は理解力についてご紹介します。