発達障害な私の育児日記

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発達障害を抱えながら家事・育児に奮闘中!私ならではの解決法を提案します!

発達障害の相談をしたい!診断を受ける病院の選び方と初診内容

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このブログで発達障害の中のASDアスペルガー症候群)を書いていて今更なんですが、発達障害の診断を受けるために先日初診を受けてきました。

 

私自身は間違いなくASDだと確信があったので受診していなかったんですが、生活の中で未診断故の不便さが出てきたので受診することに決めたんです。なので、病院選び、初診内容、医師にした質問等をご紹介します。

 

 

受診に至る経緯

 

私は、ASDを知ってから自分で改善をしてきました。そして、ある程度改善できたので未診断のままでいいと思っていたのですが、発達障害を改善すればするほど夫との衝突が増えたんです。

 

というのも、普段は定型発達の方と同じように振る舞えるのに、ストレスや疲労が溜まるとASDが全開になるのでギャップが夫には辛かったようです。しかも、ASDは私の自己申告でしかないから、夫にはどうしてもサボっているようにしか見えないようで腹が立つそうです。ですが、責められる度に私もイライラしていました。ちなみに、私の疲労時の変化は下記の記事の通りです。

 

okamati.hatenablog.com

 

なので、家族間の衝突を減らすためにきちんとした医師の診断を受けようと夫婦で話し合って決めました。ですが、発達障害の診断には親の付き添いがある方が確かだとは知っていましたので、不安でしたが親に言う必要があると私は判断したので先に親に伝えました。

 

okamati.hatenablog.com

 

上記の記事に書いたんですが、私の母は打ち明けたらすぐに「だからずっと変な子だったんだ」と納得してました。それくらい変な子だったんですよ。でも、この母の反応で受診する決心がつき、病院に予約をしました。

 

病院選び

 

事前に病院を選ぶ際の情報は調べました。その中で私が重視したのは《WAIS-IIIを院内で行なっていること》という点です。私は自分の能力を数値化したかったので、このポイントに絞って近隣の病院からネットで探しました。

 

そこで1つの病院に決めたんですが、決め手は《HPが発達障害や精神病の方に配慮したもの》だったからです。

 

  1. 医師の所持している資格や経歴をきちんと書いてある
  2. 院内の写真が複数枚ある
  3. 診断内容が詳しく記載されている
  4. 駅から病院までの道順が詳しく書かれている
  5. 発達障害をメインに診ている

 

私はASDの特徴である予測不能なことへの恐怖というのが強いので、どんな医師が、どんな場所で、どんな診察をするかというのが事前にきちんとわかるというのがとても大切でした。その辺りをきちんと把握して、それに配慮している病院というのが伝わるHPだったんですよね。「ここなら安心だ」と思えました。

 

そして、電話をしたら予約は最短2ヶ月後だと言われました。大体、発達障害など専門の病院の予約はかなり先になることが多いんです。2ヶ月後なら早い方かもしれません。ですので、受診を決めたらまずは予約を取ることをオススメします。

 

用意をした物

 

発達障害の診断で必要だと言われるのは、母子手帳や通知表です。発達障害の診断には幼少期のことも必要になってくるんです。これらは用意できるなら用意した方がいいです。私は母にお願いしました。

 

そして、受診に向けて母と私の幼少期について話し合いました。母に病院へ一緒に行ってもらう予定だったので、医師に聞かれてもすぐに思い出せるようにしたかったんです。それと、私の過去の記憶にズレがないかの確認の意味もありました。思い込みが激しいので間違った記憶があるかもしれませんし。

 

私自身で用意した物は、自分のデータです。ブログに思い出した過去のことなどを書いてたので、それを参考にしながら幼少期〜高校生までと、アスペルガー症候群を知ってから気づいた自分のできないこと、現在自分が困っていることについて、医師にサッと目を通してもらえるくらいの短さにまとめた用紙を用意しました。

 

初診内容

 

初診だったので、受付でいくつかの質問に答えるものに記入してから医師との対話でした。医師との対話は1時間ほどだったと思います。まず用意した用紙を見せた後、医師に出生から今までの人生を質問されてその都度答えていくという形で話が進みました。

 

医師はパソコンに打ち込みながら話をしていくので、目を見て話すということはあまりありませんでした。どちらかというと淡々と話が進んでいくという感じです。ただ、打ち込んでる画面は私から見えたので、きちんと話を聞いてくださっているのはわかりました。

 

私はASDで相談しましたが、基本的には全ての発達障害に対する質問が組み込まれていました。しかし、大体予想していた感じの話だったので、さほど驚くようなこともなく私も淡々と話をしていました。

 

ですが、いくつか予想していなかった質問もあります。予想していない質問には答えに一瞬詰まるんですよね。そんな時は医師が少し反応したので、こういったところを重視していらっしゃるのかなと感じました。だって、話だけならいくらでも発達障害を装えますからね。

 

そして、話の中で自分の困っていることを伝えて、自分の能力の数値が知りたいと言いました。ちなみに、困りごとで伝えたのは以下の内容です。

 

 

「夫は私ができないことは受け入れてるけど発達障害は受け入れてないので、努力をすれば改善できると思っているのがしんどい」と伝えました。なので、夫を説得するためにも数値化して自分の現状を知りたいと訴えました。

 

結果、次回の予約でWAIS-IIIを受け、検査から1ヶ月後の予約で結果を伝えてもらうことになっています。もしかしたら他の心理検査も受けてもらう可能性があることも伝えてくださり、それらの料金についてもきちんと説明がありました。

 

私は納得のいく診断内容でした。

 

医師への質問

 

ここの病院は絶対初診で診断を出さないとHPに記載されていたので、確実な話は避けて、ASD発達障害について診断に影響がない範囲で質問をしてきました。

 

Q.発達障害は脳の障害なんですよね?

 

A.脳の障害です。だけど、定型発達の人100人と発達障害の人100人のそれぞれの脳をMRIで検査して統計を取ったときに、このような傾向があるというのがわかる程度です。

 

これはそうだろうなと思いました。だって、脳を見てわかるなら最初からMRIで検査をしますからね。医師にもそう伝えたら「そうです」と言われました。

 

Q.ネットではASDなどは外見に特徴があると書いてあるけどこれは本当ですか?医師が外見で「この人は発達障害だな」とか思うことはあるんですか?

 

A.特徴がある人もいます。表情が変わらず、顔の筋肉が固い人はそういうこともあります。話すと特徴が出やすいから、話し方でわかることもあります。

 

これは明言を避けられました。「ネットに外見に特徴があると書いてあった」と言ったら医師は少し鼻で笑いました。なので、外見に特徴があるというのは医学的には違うってことかなと感じました。ちなみに、話し方でわかるというのは私も共感します。ASDなので、ASDの人は話すとすぐにわかりますね。発達障害の方は比較的感じたことがある感覚だと思います。

 

Q.WAIS-IIIを受けると発達障害の人は能力に凸凹があるんですよね?

 

A.日常のゴタゴタ、ガヤガヤしてる場所と違い、一対一で静かな部屋で検査を受けてもらいます。なので、発達障害でも検査結果で能力に差が出ない人もいます。

 

これにかなり安心しました。私は、その状況によって無意識に視覚と聴覚の情報処理を制御している感覚があるので、検査では凸凹にならないのではと杞憂していたんです。発達障害の特徴は、能力の凸凹です。医師によっては、検査結果で凸凹にならないと発達障害だと診断を出さない場合もあります。なので、この医師はWAIS-IIIの検査結果だけで診断をする訳ではないと知れて安心しました。

 

まとめ

 

医師に「初診で診断をしないのは知っています。その上で聞きますが、現段階で私は発達障害だと思い込んでいると感じますか?それとも発達障害の可能性が高いと思いますか?」と聞きました。すると医師は「発達障害の可能性がある」と言いました。

 

まだこれから検査をしますが、自分にとって人生のプラスとなる結果になればと思います。

 

精神科で出される診断は、あくまでも一人の医師の所見です。そして、精神科の診断は難しく、医師によって判断も違います。ですが、専門の医師に相談することで人生が楽になることもあります。悩んでいる方は一度精神科を受診されてみてはいかがですか?