発達障害な私の育児日記

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発達障害を抱えながら家事・育児に奮闘中!私ならではの解決法を提案します!

捨てる用の箱を作ることで物の管理ができるようになった

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昔からよく置いた場所がわからなくなります。小さい頃は家の鍵や自転車の鍵をどこに置いたかわからなくなってよく怒られました。大人になってまだマシになったんですが、今日もまた大切な書類がどこにあるかわからなくなりました。結局、所定の場所にあったので探し方に問題があったんですが、こんなのが頻繁にあるので困ります。なぜこんな風になるか、現在している対策方法をご紹介します。

 

 

思考が止まったまま行動する

 

発達障害アスペルガー症候群ASD)なので、改善するまでは自分の思考の存在に気づきませんでした。なので、一般の人が何も考えていない状態と同じような状態で日常を過ごしていました。今はASDを改善しました。ですが、今でもストレスが溜まると自分のした行動を覚えていられませんし、そのときは何も考えていないから訳のわからない行動をとります。

 

小さい頃は鍵をあちこちに置いて失くすし、学校からもらった書類を親には渡さないし、給食袋は洗濯に出さないしと、親から見たらだらしない子でした。実際に私も自分をだらしないと思ってたけど、どうすればいいかわからなかったんです。

 

大人になってくるといつも同じ鞄を使用していたので失くすことはなくなりました。ですが、大事な書類とか支払い用紙とかをどこに置いたかわからなくなってました。だらしないと自分で思ってました。

 

しかし、ASDを改善して気づいたんですけど、だらしないとかやる気がないとかじゃなく、常に何も考えられない状態だったので自分がしたことを覚えていられないんです。そして、考えないのが普通の状態だから、その時々でなんとなくの感覚で行動してしまうんですよね。だらしない、片付けができないと勘違いされがちですが、単純にわからないだけなんです。

 

しかし、親になった私は自分がちゃんとしないと子どもや家族に迷惑をかけます。書類や手紙関係の管理は本当に大切です。なので、ストレスが溜まったときでも大丈夫なように書類や手紙や郵便物は分けることにしました。

 

3つのスペースに分ける

 

何度か試行錯誤した結果、現在は3つのスペースを作ることで落ち着きました。

 

①大切なもの入れ

 

大切な書類や手紙、支払い用紙などは、夫、子ども、家、支払いの4つの引き出しに分けて整理してます。なので、大切なものを探すときはその目的の場所さえ探せば見つかるようになりました。ストレスが溜まってないときに分けて引き出しに入れています。

 

②とりあえずの箱

 

ストレスが溜まっているときにあちこち訳のわからないところに置いてしまってたので、そんなとき用に小さめの箱を用意しました。

 

分けて引き出しに入れようという気にならないときはこの箱に入れます。そして、落ち着いてから必要なものといらないものに分けて、必要なものは4つの引き出しに分けて入れるというようにしています。

 

③捨てる用の箱

 

この《捨てる用の箱》が私には一番効果があり、今でも助かっている箱です。

 

《とりあえずの箱》に入れたものを分けるとき、落ち着いてると思っていても自分では気づいていないだけでストレスが溜まっているときがあり、気がついたら大切なものを捨ててたなんてことが多々あったんです。なので、《とりあえずの箱》の中身を分けていらないと判断したものを一度《捨てる用の箱》に入れることにしました。そして、後日改めて確認をしてから捨てています。二回必要なものかいらないものかを判断することで大切なものを捨てることがなくなりました。

 

それに、自分の行動がいまいち信用できないので、確認のため《捨てる用の箱》に入れることで《とりあえずの箱》の中身を分けるときのストレスもなくなりました。必要なものをなぜか捨ててしまうのってものすごくストレスだったんです。自分がなぜ捨てたかもわからないし、周りには怒られるし。でも、捨てる予定のものを一度保管することで私は楽になりました。

 

私が子どもの頃はどうしてほしかったか

 

私は「必要なものを出しなさい」「きちんと決めてしまいなさい」と小さい頃よく怒られました。でも、怒られていることで頭がいっぱいになり、結局はよくわからなかったんです。なので、小さい頃の私が目の前にいたら私ならどうするか考えてみました。

 

①大きな箱を用意する

 

学校から帰ってきたらランドセルの中身を全て大きな箱に入れさせます。逆さにして全部入れるだけです。それなら嫌がらずにすると思うんです。小さい子なら「ランドセルもずっと物が入ったままだと疲れるから一度空っぽにしてあげようね」と言って、ランドセルのために箱にしまうという感覚で教えると思います。

 

②一緒に仕分ける

 

夕飯前などに子どもと一緒に大きな箱の中身を仕分けます。教科書、ノート、プリント、給食袋など分けていきます。プリントは「これは私に必要なものなの」とか「これはあなたが見ておくプリントだよ」とか、どれが必要でどれがいらないかを教えていきます。そして、がんばった形跡を見つけたら「こんなことできてすごいね」と褒めまくります。

 

これを繰り返すだけで、子どもは親にとって必要なものと自分に必要なものといらないものを分けることができます。

 

メリット・デメリット

 

メリットはたくさんあります。分けながら学校の話も聞けますし、教科書やノートをたまに見ることで授業内容がわかっているかなども確認できます。そして、ランドセルを一度空にすることで次の日の準備をする癖がつくので、忘れ物や朝にバタバタするなんてこともなくなります。給食袋などの洗い物の出し忘れも防げますし、宿題の存在を忘れることもなくなります。

 

デメリットは親の手間が増えるということです。ですが、きちんと教えておくことでその先は楽になると思います。

 

するときのポイント

 

絶対何があっても怒らないことです。叱るのはいいけど、絶対「なんでこんなことがわからないの!」とか「何度言えばわかるの!」とかは言ったらダメです。わかれば自主的にします。わからないからできないんです。そして、できれば楽しい時間にしてください。子どもも親も楽しめる時間になれば子どもはすぐに覚えていきます。

 

まとめ

 

子どもに対する対応は私がしてほしかったことです。ここできちんと教えてくれれば、大人になって苦労しなかったのになぁと思ってしまいます。たんなる甘えなんですけどね。

 

もし、気がついたら大切なものを捨てていたなんてことがある方は、一度《捨てる用の箱》に入れるのをオススメします。