発達障害な私の育児日記

発達障害な私の育児日記

発達障害を抱えながら家事・育児に奮闘中!私ならではの解決法を提案します!

親になって「なんでこんなことするの!」と怒る人の気持ちがわかった

f:id:okamati:20181015230519j:plain

怒るときに「なんでこんなことするの!」と言う人いますよね。私はこれが大嫌いでした。たぶん、アスペルガー症候群ASD)の方は嫌いな人が多いはずです。「なんで」って部分に引っかかってしまうんです。

 

なので、私は絶対に人に対してこの怒り方はしないと決めていましたが、親になって1年半程経ちますが、気をつけていても何度も言ってしまってます。そして、言うようになってからこの言葉の本当の意味がわかりました。 

 

 

アスペルガー症候群は「なんで」が嫌い

 

発達障害の中でも特にアスペルガー症候群の方は「なんでこんなことするの!」という怒られ方が嫌いな人が多いです。怒られている+「なんで」という言葉への反応で、自分がなぜこんなことをしたか説明をしなければいけないと思ってしまうんです。

 

ですが、アスペルガー症候群は自分の思考と向き合うことが苦手です。本来、人は何かを考えて行動をするのでしょうが、自分が何を考えているかなんてアスペルガー症候群にはわからないから、自分の行動に意味や考えがあることを知りません。

 

それなのに説明をしなければいけないと思い、苦手な自分の中へ意識を向けるので黙ってしまい相手をさらに怒らせます。なので、とりあえず何か説明をしようと必死に言葉に出せば「言い訳はいらない」と言われます。こうなると、怒られている内容は全く頭に入ってこないんです。かなり怒られたとしか印象に残りません。

 

でも、「なんでこんなことをするの!」と怒る人が多いんで何度も何度も同じ失敗をしてしまうんですよね。そして、どんどん自分に自信がなくなっていきます。本当に悪循環です。

 

親になったら言っていた

 

私は、自分が「なんでこんなことをするの!」と怒られるのがとても嫌いだったので絶対口には出さないと決めていましたが、出産して子どもを育てていると無意識に口にしてしまってました。「自分が言われて嫌だった言葉を口にするなんて…」とかなり凹みましたが、自分が口にしたことでこの言葉をなぜ言ってしまうか、そしてこの言葉の本当の意味がわかりました。

 

この「なんでこんなことをするの!」って、自分が想像していない状況を見て驚くと無意識に出てしまう言葉なんですね。なんでこんなことをしたかの理由が聞きたいから言っているのではなく「なんでこんな状態になってるの?何があったの?」という意味だったんですね。

 

私も、気がついたら子どもがタンスから洋服を出しまくって部屋中が洋服だらけになっていたときとか、気がついたら子どもがキッチンに油をまいてゴロゴロして遊んでいたときとか、気がついたら子どもがトイレットペーパーを出しまくっていたときとか、「なんでこんなことしたの!」と言ってしまいました。

 

子どもの理由なんて「おもしろそうだったから」くらいだってわかっているし、そもそもまだしゃべれないから理由を言えないのに、ビックリしすぎて「なんで」という言葉を使ってしまうんです。親になって初めてこの言葉の意味を知りました。

 

この言葉の後には気持ちを伝える

 

ですが、無意識に使ってしまう言葉だとはいえ、発達障害などは関係なく人によって受け取る意味が違う言葉はできる限り使うべきではないと思います。

 

特に、素直な子どもや言葉をそのままの意味でとってしまうアスペルガー症候群の人にはダメだと思います。「なんで」と訊かれたから自分の行動の理由を言ったのに、さらに怒られるんですよ。怒られたことに納得がいかないんです。そして、この経験を繰り返すうちに怒られるのが嫌だという想いが強くなり、言い訳ばかり言うようになったり、黙ってしまって自分の気持ちを言えなくなる可能性があります。相手のために叱っても、無意識に使う言葉のせいで気持ちが届かないなんて寂しいじゃないですか。

 

ですが、気をつけていても言ってしまうことはあります。なので、私は「なんで〜したの!」って言ってしまったら「〜になっててビックリした」とか「ダメってことをわかってくれていると思っていたから〜をしててビックリした」とか、自分が思ったことを付け加えるようにしてます。付け加えることによって、相手が「なんで」の意味を間違えないようになるからです。叱るならその後に叱る方が相手は話を聞いてくれると思います。

 

まとめ

 

思わず出てしまう言葉ですが、人によっては違う意味の取り方をしてしまうこともあるんです。昔はこの「なんで〜したの!」って言葉は本当に大嫌いでした。聞いた瞬間、心が閉じてました。ですが、親になると想像もつかない状況が目の前に広がっていることなんてよくあるんで、驚いたら思わず言ってしまってます。言いたくないのに驚きすぎて言ってしまうんですよ。

 

なので、言われても「驚かせてしまった」と反省するだけでいいんです。そして、この言葉を言ってしまったときも「驚いた」ってことを伝えてみてください。お互いのストレスが減りますよ。