発達障害な私の育児日記

発達障害な私の育児日記

発達障害を抱えながら家事・育児に奮闘中!私ならではの解決法を提案します!

ADHDな夫との生活

f:id:okamati:20181018002556j:plain

私の夫は、たぶん発達障害です。ADHDです。本人は自覚がありません。自覚がないので診断を受けさせることもできませんし、私も「その可能性が高いなぁ」程度にしか思っていません。

 

ただ、人によっては夫との生活はストレスが溜まるものだと思います。片付けができない、物を散らかす、忘れ物が多い、過集中、疲れやすい、思い付きで行動をする、時間を想定して準備ができない、予定を忘れやすいなど、個性が強い部分が多いです。なので、そんな夫へ私がしている対応策をいくつかご紹介します。

 

 

できないことを受け入れる

 

夫は親の躾が厳しかったのでかなり改善はされています。しかし、できないこともあります。腹が立つことはありませんが最初は不思議に思うことが多かったです。しかし、どれだけ対策を取ってもできない以上、それを受け入れてお互いにストレスが溜まらない状況にするしかありません。能力がない以上「なぜできない」と腹を立てても仕方がないんです。

 

時間が守れない

 

夫自身がもともと、待ち合わせの30分以上前に現地付近に到着していないと落ち着かない人でした。たぶん、過去に遅刻をして痛い目にあってるからだろうと思います。仕事に至っては1時間以上前に到着してます。周りからすれば不思議な行動ですが夫自身は違和感を感じていません。

 

ですが、家を出る時間に間に合うように準備をすることはできません。逆算をして準備をするってことができないみたいです。夫だけで行動するときなら間に合わなくても気になりませんが、一緒に行動をするとなるとこれは困ります。

 

なので、一緒に出かけるときは声かけをしつつ、出る10分以上前に私の用意を済ませます。「出るまであと30分だから、着替えて子どもの用意をしておくね」みたいな感じで声かけをするんです。すると、周りがバタバタしていると用意をしなければいけないという気持ちになるらしく、時間までに準備をしてくれます。

 

そして、できる限り出かける準備は自分がしてしまい、夫には頼まないようにしてます。夫にすることが増えると出る間際にバタバタしてしまうので、全て私が準備をします。これを繰り返してきた結果、今は一緒に出かけるときはきちんと準備ができるようになりました。

 

片付けができない

 

夫は掃除はできる人です。どちらかというときれい好きです。ですが、使ったものを使った場所へ片付ける、ゴミはゴミ箱に捨てる、使ったコップは流しへ出す、財布や鍵や携帯を決まった場所に置くということができません。

 

財布や鍵や携帯に関しては財布と鍵は鞄から出さず、鞄を玄関の決まったフックにかけてもらうことで解決しました。携帯は、ダイニングテーブルの上に置くということに決めたのでその都度私が置いてます。

 

使ったものを元の位置へ片付ける、ゴミをゴミ箱へ捨てるというのは少しずつ改善中です。子どもがいますので「ここに置いておくと子どもが触って危険だから元の場所へ片付けておくね」と言って片付けるのを続けた結果、最近は少しずつ自分で片付けてくれるようになりました。

 

何も言わずに勝手に片付けると「まだ使おうと思っていたのに」とかでケンカになる可能性もあります。それに、夫に「あなたの後始末を私がしてるんだからね」ということをわかってもらうためにも声かけをしてます。もちろん、どんな状態でも絶対怒ることも叱ることもしないです。淡々と普通に片付けます。その方が夫には効果がありました。

 

ゴミや使ったコップに関してはこんな会話をしました。夫が小包装のおかきが好きで夜中に食べるんですが、朝起きたらテーブルの上がゴミだらけで嫌だったんです。

 

私「目の前にゴミが溜まっていたら嫌じゃない?」

夫「嫌だなぁと思ってた。でも、おかきを全部食べるなら空いた袋に入れるけど、全部食べるわけじゃないからどうすればいいかわからなかった」

私「じゃあ、ゴミ箱に捨てなくてもいいから、目の前にお皿か袋を置いておくし、その中にゴミを入れておいてくれる?夜中にお菓子を食べてテーブルがゴミだらけになってたら、朝起きたときに私も嫌だし、子どもが早く起きてゴミで遊んで大変なことになる可能性もあるから」

夫「たしかに危険だね。わかった」

私「ついでに、そのゴミを入れたお皿か袋の近くに空いたコップも置いておいてね」

夫「わかった、しておく」

私「ぐちぐち言ってごめんね、ありがとう」

 

「嫌だなぁって思ってた」って言われた時点で「じゃあ、捨ててよ」って言いたくなるけど、それでは何の解決にもならないので、夫が片付けようと思う環境を作り、なおかつ片付けないとどうなるかを想像させて納得してもらいました。

 

これのおかげでゴミが散乱していることはなくなりましたし、夫が気づいたときは自分でゴミ箱へ捨ててくれるようにもなりました。たまに、お皿やコップも洗ってくれるようになって助かっています。

 

ちなみに、掃除と片付けは別のものです。掃除は掃除機やほうき、雑巾などが使えればできますし、化学の知識があれば大体の汚れは落とせます。ですが、片付けは物を整理して物の所定の位置を決め、使ったら元の位置へ戻す、ゴミをゴミ箱入れるという複雑な作業が必要になります。

 

私は、片付けはできるけど掃除が苦手だったので化学の知識がある夫に掃除を教えてもらいました。掃除機やほうき、雑巾の効率のいい使い方も教えてもらいました。なので、夫には片付けの仕方を教えているだけなんです。夫はきれい好きなのに片付けができないから、周りに誤解されて大変だったみたいです。

 

予定を忘れる

 

夫は自分の仕事のこと以外の予定は忘れやすいため、冷蔵庫に貼ってあるカレンダーに予定を書き込んでいます。そして、書き込んだときと1週間前、前日の3回、夫へ予定を伝えています。そして、1週間前のときに予定の詳しい内容を伝えています。夫はこれで予定を忘れることはなくなりました。特に、1週間前のときに伝える必要がないことまで詳しく伝えると印象に残りやすいみたいです。

 

衝動的な行動をする

 

いきなりどこかへ行こうと言い出したり、いきなり感情的になって人を怒鳴り出したり、いきなり衝動買いをしてきたりします。どこかへ行くのも、衝動買いも夫自身で責任を持てることは容認しています。前日に私の予定は伝えているので、私が変更しなければいけない状況にならない限りは好きにすればいいと思っています。

 

ですが、外出先でいきなり感情的になって他人を怒鳴るのは困ります。これは改善してもらいました。

 

「周りをよく見てるから非常識な人を見ると怒鳴りたくなるのはわかるよ。いつもよく周りを見てるなぁと思うもん。でも、夫がいくら強かろうが相手がどんな人かわからない以上トラブルに巻き込まれるのは避けてほしい。ケガをしてほしくないから。それに、周りに気がつくって良いところがあるのに、怒鳴ることで夫の価値を下げてほしくない。もったいないよ」

 

これを伝えて新たな改善策を提案した結果、人に怒鳴ることは減りました。夫に伝えた策は「怒鳴るなら英語にしてほしい」です。英語を話せる夫にとっては抵抗なかったらしく受け入れてもらえました。

 

結果、さっきまで家族と日本語で話していた日本人顔のおじさんがいきなり英語で怒鳴ってくるという状況になったため、相手も周りもポカーンとするのでトラブルに巻き込まれることもなく、そして夫もストレスが溜まらず、私も見てておもしろいので英語が話せる人ならオススメです。

 

それと、発達障害など関係なく、人を説得するときは「〜なのに〜なんてもったいないよ」って言うと効果がありますよ。普通に伝えるのより「もったいない」という言葉を付け加えた方が受け入れてもらえる率が上がります。

 

まとめ

 

夫がADHDだというのは私の勝手な判断です。それに、ここに書いてあることがADHDの方に当てはまらない可能性もあります。

 

夫と暮らしていて思うのは、相手を自分の価値観に当てはめるのは間違いだということです。いくら一般的にはそうであっても目の前の人が違う以上、目の前の人の価値観を尊重した上でお互いの妥協点を探すべきです。自分の価値観を相手に押し付けている時点であなたも相手のことを全く理解してないってことなんです。相手のことをわかっていないのに自分のことをわかってほしいなんて調子がよすぎます。

 

私もまだ試行錯誤中です。夫と私にとって最善の策をこれから見つけていきたいです。