なぜ人はアドバイスや注意をしたがるか
アドバイスや忠告、助言や注意を受けてイラっとしたことないですか?これら4つの言葉は正確には意味が違いますが、結局アドバイスのつもりで言っても受け取る側が注意と取れば注意になりますし、注意をしても相手がアドバイスと受け取っている可能性もあります。なので、記事中はアドバイスと統一して書きますが、結局は受け取る側の気持ち次第です。
そして、受け取る側はイラッとすることが多いです。些細なことを一々言われると反発したくなるってもんです。でも、そんなのみんなわかっていることなのに、なぜ人はアドバイスをしたがるんでしょうか?そのアドバイスをする気持ちさえわかれば、意外と人からのアドバイスは素直に受け取れるようになります。
なぜアドバイスをしたくなる?
夫と掃除をしていたらほうきの使い方を注意された
— OKAMATI@アスペ主婦ブロガー (@OKAMATI1) 2018年9月24日
こういうのがめっちゃおもしろい
私は何も考えずにしていることでも、誰かは良さを最大限に発揮しつつ効率よく物事を進めるためにはどうしたらいいかとか考えてるって知れて、誰でも個性があるって改めて知れて、人生がおもしろいなと実感する
これは私の最近の体験談です。すごくポジティブで素直に見えるでしょ?でも、元からこんなに素直なわけではありませんでした。昔はすぐに反発していました。特に、説明もなく頭ごなしに言われるとイラッとしてたんです。
そんな私が変わったきっかけは、ネットでTwitterをまとめているのを見たときです。内容はうろ覚えですが「親に「早く寝ろ」とか「野菜を食べなさい」とか言われて反発してたけど、社会人になって一人暮らししてから体調があまり良くないし早く寝て食生活に気をつけたらめっちゃ体調が良くなった。そりゃこんだけ良くなるんだったら子どもに言いたくなるなと思った」みたいな内容でした。
とても納得したんです。たしかに、人にあれこれ言う内容って自分がしてよかったことやうれしかったことなんですよね。新しい発見をしたときとか、いい商品に出会ったときとか人に言いたくなるじゃないですか。年齢関係なくうれしかったり、脳が興奮状態になったことって、誰かと共感したくなります。
そして、長く生きればそういったうれしい体験って増えていくから、親や年配者がアドバイスをしたがるのは当然のことなんですよ。なにかと口を出してくるのも、歳の分だけ経験が豊富なんで仕方がないことなんです。人は思わず自分のうれしい体験を話したくなるんです。
アドバイスはうれしさのお裾分け
なので、私はそれ以来アドバイスをもらえば、その人のうれしかった体験をお裾分けしてもらったと思うようにしました。じゃあ、どれだけ口酸っぱく嫌なことを言われても「この人はこのことに気づいたときうれしかったんだな」って思うだけで素直に話が聞けるんです。もちろん、この記事もこのことに気づいたときうれしかったから、このうれしさをあなたにお裾分けしたくて書いてます。
でも、アドバイスを受けたからって従う必要はないんですよ。気持ちだけいただきましょう。「(うれしさのお裾分けを)ありがとうございます」って言えばいいんです。受け取った言葉をどうするかはあなた次第ですから。
ですが、言い方や伝え方が下手でイラッとすることもありますし、しつこく何回も言ってきて反発したくなることもあります。でも、あくまでもあなたへのアドバイスはその人の体験に基づいたものなので、相手の体験を否定するようなアドバイスへの反発はお互いにいいものを生み出しません。反発するときは、相手の体験が元になっていることに注意しながら反発してください。
アドバイスの質
でも、アドバイスはうれしさのお裾分けと考えてしまうと、どのアドバイスを参考にするかの選択に迷います。同じことへの意見でも、人によって感じ方や考え方が違うので、どれが正しくてどれが間違っているかわかりにくいです。そんなときは相手のアドバイスの質に注目してください。
私の経験上ですが、知識が豊富でたくさんの経験をしていて責任感のある人ほど相手の人生へ大きく影響を与えるアドバイスはしません。経験が豊富な人なら1つのことに対しても様々なアドバイスができます。そして、自分の言葉の重みを知っています。自分の発言で誰かの人生が間違った方へいく可能性を知っているんです。自分は相手の人生の責任が取れるかと考えたらそんなのは無理だとわかるので、人生へ大きな影響を与える可能性があることへのアドバイスは避けます。
というか、そういったことをきちんと知っている人は、自分の人生は自分で決断をすべきだとわかっているんで簡単には人生へのアドバイスはしません。するのは、生活や仕事の小さいことばかりです。大きな影響を与える可能性があるアドバイスを簡単にする人は、責任感のない人か経験の浅い人かあなたを陥れようと悪意を持ってアドバイスしている人の可能性が高いです。能ある鷹は爪を隠すです。わかりやすい甘いアドバイスほど、後のあなたの人生を考えていない人が使いたがるんです。本当にあなたを想う人ならば言葉じゃなくまずは行動で示します。
大きなアドバイスほど中身は空っぽのことが多いので、中身が詰まった質のいいアドバイスを参考にしてください。
まとめ
あくまでも私の体験談と考えです。でも、あなたが人生への新たな一歩を出す前に背中をおもいっきり押す人は、ちょっと用心した方がいいですよ。
アドバイスにうんざりするときもあるでしょうが《うれしさのお裾分け》と思って、人の言葉に耳を傾けてみてください。嫌だったアドバイスがうれしいアドバイスへ変わるかもしれませんよ。