発達障害な私の育児日記

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発達障害を抱えながら家事・育児に奮闘中!私ならではの解決法を提案します!

子どものためになる褒め方

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最近、育児では褒めた方がいいとか褒め過ぎは良くないとか様々な話が出てます。だけど、悩まなくていいんですよ。育児では褒めた方がいいんです。でも、褒め方が大事なんです。ポイントは、どれだけたくさん子どもに成功体験をさせてあげられるかです。

 

 

なぜ褒めすぎはダメだと言われるようになったか

 

ラベリング効果って知ってますか?ラベルを貼るように人に対して同じ言葉を言い続けることで、その人がそのように変化をしていくことをラベリング効果といいます。

 

「優しいね」って周りの人間が言い続ければ自然と優しくなっていったり、「その服似合う」って周りに言われ続けたら似合わないと思っていた服が自分でも似合うと思うようになることです。逆に、「お前はダメな子だ」と親に言い続けられた子はどんどん自尊心を無くしていきます。

 

このラベリング効果はいろんなところで利用されており、人間関係や商売の中でも意識して使っている方もいます。

 

これを育児に当てはめてみたらどうなりますか?

 

「いい子だね」「優しいね」「言うことを聞いてえらいね」とこんな風に褒めて育てられた子は自分でもそうなんだと思うようになると思います。だけど、自我が出てきたらいい子ではいたくないときもあるし、優しくしたくないときもあるし、親の言う通りにしたくないときもあります。でも、親のいつもの言葉のせいでしたくてもできない子どもは、親が貼った「いい子だね」「優しいね」「おとなしい子だね」というラベルを剥がせなくてイライラして、親の顔色を伺ったり、親の目の届かないところで日頃の鬱憤を晴らします。

 

これが褒める育児の問題点なんです。

 

そもそもどこを褒めるべきなのか

 

私は姉がおり、褒められ方は対照的でした。私はIQが高かったこともあり、親はそこばかり褒めました。それ以外でも私が変に器用だったため、持っている能力面しか褒められた記憶がないです。逆に姉は能力面は普通だけどがんばり屋さんでした。そんな姉を見て、親は努力をする姿を褒め続けました。

 

そんな私たちが大人になった現在、私は自意識過剰なダメな人間になりました。自分が無知だと知らず、周りの人間を見下してました。そのダメさに社会に出てから気づいて自分を変えましたが、かなり苦労したんです。そんな私に比べ姉は、小さい頃から抱いていた夢を叶え、今もその仕事でがんばっています。真面目に毎日楽しそうに生活をしてます。

 

どっちが幸せだと思いますか?

 

子どもにどんな人生を歩んでほしいですか?

 

私も気づいてからは努力しましたし、現在は幸せです。ただ、自分のせいではありますが、しなくていい苦労をしたのも事実です。私は、姉がうらやましいです。

 

親の言葉の影響力は大きいです。もちろん、子どもの世界が広がるにつれて他からの影響も関係してきます。でも、その子のベースとなる部分を作るのは家族なんです。

 

私がダメだったのは親のせいだけではないですよ。愛情をもらいましたし、子どもの頃は幸せでした。でも、自分が社会に出て様々な人に出会い、そして親になった今、親の褒め方は正しかったとは胸を張って言えません。

 

親は、その子の人格や能力を褒めるべきではないんです。とった行動や考えたことについて褒めてあげるべきなんです。

 

親がなぜ褒める必要があるか

 

人生を歩んでいくうちに様々な失敗をします。様々な挫折を体験します。そのとき、誰でもすぐに立ち上がれると思いますか?

 

それは無理です。人間は基本的に成功体験がないと立ち上がれません。過去の成功体験があるからこそ失敗してもがんばれるんです。年齢に関係なく、赤ちゃんも子どもも大人も過去の成功体験により失敗に立ち向かえるんです。

 

その失敗に立ち向かうために必要な成功体験を赤ちゃんの頃や子どもの頃ってどうやってしていると思いますか?

 

親に褒められて成功体験を実感するんです。「いっぱいミルク飲めてがんばったね」「ハイハイが上手にできたね」「上手に歩けるね」「この花の絵、上手に描けたね」なんて親に褒められて、自分ができたことが嬉しくなって初めて成功体験になるんです。だから、親が褒める必要があるんです。

 

歩いてこけたときも、上手に絵が描けないときも、前に親に褒めてもらって嬉しかったときを思い出すからまたチャレンジできるんです。失敗しても、親がいつも見守ってくれてて、成功したらいっぱい褒めてくれるのがわかるからチャレンジできるんです。全て、親が褒めてくれてうれしかったからなんです。

 

なので、子どもがいっぱいがんばれるようにたくさん褒めてあげてください。

 

褒め方

 

褒めるときは、具体的にピンポイントで褒めてあげることが大事です。そして、少しオーバーリアクションで褒めてください。それができたことが親もうれしいと子どもに伝わるように褒めてください。

 

私が最近一歳半の娘を褒めたのは、食事のときに「ご飯がいっぱい食べられたね。一緒にいっぱい食べられてうれしいな」とか「ご飯の後片付けを手伝ってくれてすごく助かった。ありがとう」とか、お散歩のときに「階段1人で上手に登れるようになったね。がんばったね」とかです。

 

褒めるときは子どもが行動した後すぐに全身で褒めるんです。私は、しゃがんで両手をほっぺに触れて「がんばってくれて私がうれしい」と全身で表現するようにしてます。ですので、まだ小さいからですが、がんばったときは子どもから褒めてくれと褒められ待ちをしてます。

 

最近では、自分で自分を褒めるようにもなりました。ジュースを我慢できたら自分で拍手をして、上手にすべり台が滑れたら拍手をしてって感じです。自分で自分を褒めてうれしそうにしてます。親の私たちのことも、子どもがすごいと思ってくれたら、拍手をしたり、頭を撫でて褒めてくれるようになりました。

 

そんな褒めるときの注意点は、「いい子だね」「かしこいね」みたいなその子の人格を決めつける言葉を使わないことです。それらの言葉の代わりに、親の感想などを伝えるといいです。あと、具体的に褒めることです。

 

大人だって、「かわいいね」って言われるより「今日の洋服すごく似合ってるね。いつもよりかわいい」みたいに具体的に言われた方がうれしくないですか?「食器洗ってくれてありがとう」って言われるより「食器洗ってくれてありがとう。あなたが洗うといつもよりピカピカになるからうれしい」とか言われる方がうれしくないですか?なので、具体的に褒めてください。

 

それに、「いい子だね」ってものすごく曖昧な表現ですよね。「(親にとって都合の)いい子だね」とも取れるんです。そんなどんな取り方でもできる言葉じゃなく、誰が聞いても同じ意味になる言葉を使ってください。

 

親が褒めるときにするべきことは子どもの成功体験を増やして、なおかつ子どもの行動により喜ぶ人がいるってことを教えてあげてください。

 

人格や性格は子どもが自分で決めます。それに、産まれたときから性格は遺伝である程度決まってるそうなので、親がどうこうできるものではないです。無理矢理ラベル貼って捻じ曲げても、子供にとっていい影響はないですよ。

 

まとめ

 

育児ってすごく難しいし悩みます。でも、基本的にはあなたがうれしいことをしてあげてください。自分が親にしてもらってうれしかったことや、親にしてほしかったことなどをしてあげてください。そして、親も子もお互いに褒めあえる関係を作ってください。