発達障害な私の育児日記

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発達障害を抱えながら家事・育児に奮闘中!私ならではの解決法を提案します!

自分の怒りの感情をコントロールする方法

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人が抱く喜怒哀楽の感情の中で一番生活に悪影響が出るのが怒…つまり怒りの感情です。なので、この怒りの感情さえコントロールできれば毎日が穏やかになります。ですが、怒りなんてコントロールできるわけがないって思ってる方が多いですよね。

 

でも、できるんです。私は、1年間自分の怒りと向き合い続けた結果、怒りの感情をコントロールできるようになりました。アスペルガー症候群である私でも1年でコントロールできるようになったんです。なので、怒りの感情はコントロールできるんです。私が、1年間どのようにして自分の怒りの感情と向き合ったのかご紹介します。

 

口を閉じることから始めよう

 

前回の記事の中で人の怒り方のパターンを書きました。 

okamati.hatenablog.com

大体の人は怒った瞬間、相手に対して自分の感情のまま言葉を相手にぶつけます。ですが、これをすると怒りの感情をコントロールできないんです。

 

感情のまま言葉をぶつけ、言いすぎてしまったなんてことありませんか?なんであんなことしてしまったんだろうなんて思ったことありませんか?でも、意外と言いすぎてしまったことを謝るのって勇気がいるし、例え相手に謝っても「でも、相手のあそこはどうしても許せない」みたいなのが自分の中に残りませんか?

 

それには、人の《一貫性の原理》というのが関係あります。《一貫性の原理》とは、自身の行動、発言、態度、信念などに対して一貫したものにしたいという心理が働くことをいいます。自分の言ったこと、したことを否定するのは無意識に拒否をするんです。自分の言ったこと、したことを貫こうと無意識にしてしまうんです。

 

なので、怒ったときにとった言動を後でどれだけ自分が悪かったと思っても「言いすぎてごめんね。でもね、それくらいあなたの〜が嫌だったの」みたいな言い方しかできないんです。

 

このセリフ、全く謝っていませんからね。謝ってるように見せかけて、自身を正当化しているだけですからね。言われた方も言った方も謝罪があった気になりますが、実は全然謝罪になってません。

 

なので、自分の怒りの感情と向き合うためにはこの《一貫性の原理》が邪魔になるので、怒ったときは言葉に出さず口を閉じましょう

 

口の閉ざし方

 

ただ、怒ったときに口を閉ざすって難しいです。特に、今まで怒ったらその感情のまま怒鳴っていた方はなかなかできません。ですが、怒りの感情のまま言葉を相手にぶつけてもあまりメリットってないんですよ。怒りの感情で相手に与えるものは、不快さと恐怖だけです。それに、怒るってかなり疲れませんか?腹が立つ相手のために労力を使うなんて無駄だと思います。怒りに使っていた労力を楽しいことに使う方が自分のためになりますよ。なので、腹が立ったらグッと我慢しましょう。

 

腹が立ったらまず、その場から離れて大きくゆっくりと深呼吸してください。無理に怒りを鎮めようとしなくていいですから、ただ感情だけ表に出ないようにしましょう。大きくゆっくりと数回深呼吸をして、お気に入りの飴やガムがあるならそれを食べてもいいし、温かいお茶やコーヒーなどを飲むのもいいです。

 

それで、口を閉ざせたら「私ってすごい!やればできる!」って自分で自分をいっぱい褒めてください。それだけで大丈夫です。

 

自分の怒りの感情との向き合い方

 

口を閉ざせたら、次は頭の中でなぜ腹が立ったのかそのときの状況を思い出してみてください。どのタイミングで腹が立ったのか、なぜそのタイミングで腹が立ったのかを何度も何度も考えてみてください。最初は、自分を擁護する気持ちしか出てきません。でも、怒りが鎮まってからもずっと考えるとポロっと違う感情が出てきます。

 

例えば、何度も注意している相手がまた同じミスをしていると腹が立ちますよね。そのとき、人はなぜ腹が立つんでしょうか。最初は、「何度も注意をしているのに相手が同じミスをしたから」って感じの相手を責める感覚だけしか気づかないと思います。「だから、何回も言ってるでしょ!」ってセリフが出てくるパターンですね。でも、これをもっともっと深く掘り下げるんです。なぜ、何回も言ってるからってだけで腹が立つのかを考えるんです。そして、なぜ相手は何回も同じミスをしているかを考えるんです。

 

同じ行動を何回もさせられてるのに、それを無駄にされたように感じるから腹が立つんですか?自分の気持ちが届いていないことに腹が立つんですか?相手のミスによって自分に被害が及ぶから腹が立つんですか?それは本当に腹が立っているんですか?本当は悲しいんですか?

 

相手はあなたの話を聞いてないから何度もミスをするんですか?話は聞いてるけど何も考えずに行動するからミスをするんですか?ミスをしないでおこうって気をつけているのにミスをしてしまっているんですか?そもそも、それを相手はミスだと理解していますか?

 

こんな風にどんどん自分の気持ちを掘り下げていくんです。すると、あるとき自分の素直な気持ちに気づきます

 

しかし、掘り下げる前に相手を怒鳴っていたら素直な気持ちに気づけません。《一貫性の原理》が邪魔をするからです。もし、怒ったときに相手を怒鳴っていたら、どうしても自分のとった言動を貫こうと無意識に考えて、自分の気持ちを掘り下げられなくなるからです。なので、自分の怒りと向き合うために口を閉ざしてください。

 

正直、自分の嫌な部分と向き合うのってかなり疲れます。最初に私が自分の怒りの感情と向き合ったときは、1つの怒りに対して答えを出すまでずっと考えていたのに1週間かかりました。慣れてきた今でも、自分の怒りに対しては2日ほどかかります。数日間、1つの出来事に対して掘り下げていくのって本当に疲れるんです。しかし、自分の素直な気持ちに気づいたとき、いろんな発見があります。新たな自分を見つけることもできます。それに、これをすることによってメリットがあるんです。

 

怒りと向き合うメリット

 

怒りの感情と向き合うことでなぜ自分が腹が立ったのかがわかるので、相手に何を伝えるかを冷静に判断できます。場合によっては何も伝えずにすむこともあります。

 

それに、時間も経過していますから怒りも鎮まっていますし、感情のまま言葉をぶつけるなんてこともしなくてすみます。相手と冷静に話し合いができるんです。相手と冷静に話し合いができるということは、相手を《叱る》ことができるんです。

 

子ども相手ならその場で叱らなければいけないときもあります。自分や周りに命の危険があったりケガをしそうになったら、どうしてもすぐに叱って止めなければいけないですからね。でも、大人なら数日後でもそのときのことを覚えていますから、きちんと相手を思って叱れば数日後でも気持ちは届きます。それに、感情のまま怒るより、冷静に叱る方が相手もきちんと話を聞いてくれます。

 

ケンカをしたいんじゃなく話し合いをしたいなら、お互いが冷静なときに話をしましょう。どうしてもすぐに問題を解決したがる人もいますが、数日置く方がスムーズに進むことも多いです。なので、自分の怒りと向き合って冷静に判断をしてください。

 

まとめ

 

腹が立ったら、口を閉ざして自分と向き合うことで、叱ることも冷静に解決ができることもあります。意外な理由で自分が怒っていることも多いので、ぜひ自分の怒りの感情と向き合ってみてください。

 

そして、自分の怒りと向き合えば、次は他人の怒りと向き合えるようになります。他人の怒りと向き合えれば、怒られたときの対処法もわかってくるんです。なので、次回は他人の怒りとの向き合い方、怒られたときの対処法をご紹介します。