発達障害な私の育児日記

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アスペルガー症候群にオススメな小説の読み方と作家さん

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前回の記事の続きです。

 

okamati.hatenablog.com

 

前回、小説を読むメリット3つを書きました。

 

アスペルガー症候群の方にはぜひ小説を読んでほしいんです。ただ、アスペルガー症候群の方は小説を読むのが苦手な方も多いです。なので、オススメな読み方とオススメな作家さんをまとめました。

 

 

 

注意点

 

・この記事は誰にでもわかりやすいよう正式な言い方ではなく、アスペルガー症候群アスペルガー症候群アスペルガー症候群ではない人を一般の人と書いています。

・あくまで、医師の治療を受けていない一人の人間の勝手な考えです。一般の人でも個性があるように、アスペルガー症候群もそれぞれ個性があります。ですので、「こんな考えもあるんだ」くらいの軽い考えで読んでください。

 

アスペルガー症候群はなぜ小説を読むのが苦手か

 

アスペルガー症候群は、なぜこんなことをしたのかがわからないため、人の行動から心理を読むのが苦手な方が多いです。なので、小説ってストーリーがわからなくて面白くないと感じる方も多いです。人によっては漫画や映像でもわからない方もいらっしゃると思います。

 

私はそれプラス、見たことがないものや経験したことがないことを頭の中で映像化できません。見たことがあるものならなんとなく映像化できますが、それも得意ではないです。なので、小説を読んで頭の中で映像化して世界観を楽しむってことができません。まぁ、この映像化に関してはアスペルガー症候群とは関係ないかもしれませんが、私はそれくらい小説というものを楽しめない人間だったんです。

 

ですが、小説を読めるようになりました。読むときのポイントは3つです。

 

小説の読み方

 

読めないときは読まない

 

小説に慣れていない時期や、作家さんとの好みが合わず文章を受け付けられなくて読めないときがあります。そんなときは読むのをやめましょう。読めないときに無理して読んでもいいことないです。小説に嫌なイメージを持つ前に、読めないときは読まないようにしましょう。

 

知らない言葉は調べる

 

小説は、物語を楽しむというより、文章を楽しむものという感覚の方がアスペルガー症候群の方にはわかりやすいと思います。なので、文章を楽しめるように知らない言葉が出てきたり、読めない漢字が出てきたらきちんと調べましょう。

 

新たな知識が増えるのは楽しいことです。言葉や文章を楽しむために調べる癖をつけてください。

 

最初は深く考えずに流し読みする

 

最初から内容をきちんと理解して深く読み取ろうなんてしなくていいです。さーっと目を通す感じで流し読みをして、なんとなくの内容さえわかれば大丈夫です。深く入り込んで読むことに抵抗がなければそのように読んだ方がいいかもしれませんが、別に無理して小説の世界観を感じて楽しむなんてことはしなくても大丈夫です。世界観を楽しむのは、小説を読むのが好きになって、大好きな作家さんが見つかってからで大丈夫です。

 

話は変わりますが、実はこれまでずっと小説を読んでほしいと書いています。本を総称して小説と書いているのではありません。個人的には、“自己啓発本”や“アスペルガー症候群とは〜”みたいな本はオススメできないんです。

 

それはなぜなのか。

 

自己啓発本などがダメな理由

 

「〇〇をすれば成功する」みたいなうたい文句の本は多いです。これらは正直、アスペルガー症候群の方にはオススメしません。なぜなら、アスペルガー症候群の方は言葉を鵜呑みしやすいからです。

 

言葉の裏や言葉の真意を汲み取れないアスペルガー症候群は、自己啓発本から相手の言いたいことを理解して、自分に必要な知識だけを得るという言葉の選別ができないんです。なので、読んだら全部そのまま真面目に実行しようとして、失敗して苦しんだりすることも少なくないです。

 

自己啓発本は、自分に必要な知識だけを選別できてこそ役に立つ本なんです。なので、自己啓発本はあまりオススメしません。

 

それと同じように、アスペルガー症候群について書かれている本もあまりオススメしません。正直、アスペルガー症候群について書かれている本は、立派な精神科医が書かれているものでも間違った解釈をされているものがたくさんあります。

 

自分のことがよくわからないアスペルガー症候群のことを、アスペルガー症候群ではない一般の人が自分の常識に当てはめて書いているんですから、どうしても間違いが起こるんです。でも、自分のことも他人のこともよくわからないアスペルガー症候群には、それらの本に違和感を感じたとしても、はっきりと間違いだということに気づけません。自分の能力の参考にするなら読むのもいいと思います。実際、私もアスペルガー症候群の能力についてはネットで調べて参考にしていました。

 

でも、鵜呑みする可能性があるならアスペルガー症候群関係の本はあまり読まない方がいいと思います。

 

アスペルガー症候群にオススメな小説

 

最初に読むならショートショート 

 

最初に小説を読むなら、短いページで1話を読み終えることができる短編集をオススメします。特にその中でも短いショートショートと呼ばれる種類は読みやすいです。

 

オススメは、やはりショートショートで有名な星新一さんです。SFもので未来を書かれてますが、短いページにうまく文章がまとめられており、本を読むのが苦手な方でも比較的抵抗感なく読める作家さんだと思います。オチもわかりやすいため、飽きのこない作家さんです。

 

アンパンマンで有名なやなせたかしさんもオススメです。メルヘンな内容ですが、やはり文章や言葉選びが素晴らしいんです。何冊か短編集として出されており、メルヘンな内容に抵抗がなければ楽しめる作家さんです。

 

三人称の推理小説歴史小説がオススメ

 

長めの作品が楽しめるなら、推理小説歴史小説がオススメです。

 

小説は基本的に一人称か三人称で書かれており、一人称は主人公の視点で書かれているため心理描写が多く、三人称は客観的な視点で書かれているため行動や状況の説明が多いんです。

 

私もそうなのですが、アスペルガー症候群は感性が独特な方も多いため、一般的な心の揺れ動きに共感しづらいことが多いです。主人公に共感できなければ読み切るのはなかなか難しいため、客観的な視点で書かれている三人称の方が比較的抵抗感なく読めます。そこでオススメなのが、三人称で書かれているものが多い、推理小説歴史小説です。

 

推理小説だと、テレビドラマや映画化された作品も多いので有名な方が多いです。宮部みゆきさんや森博嗣さんなどが有名でしょうか。

 

「ミステリーの女王」と言われたアガサ・クリスティーさんもオススメです。ただ、アガサ・クリスティーさんに関しては登場人物が全てカタカナの名前なので、慣れていないと「これ誰だっけ?」となることが多々あります。それさえ慣れれば、やはりアガサ・クリスティーさんの作品は素晴らしいものが多いです。

 

あとは、昔の人のことを三人称で書かれている作品が多い歴史小説がオススメです。昔の言葉で書かれているものが多いため最初はそこに抵抗感を感じるかもしれませんが、それさえ慣れれば、学校で習った人のことが書かれていることが多いため、歴史に興味がない人でも内容を楽しめます。

 

竜馬がゆく」を書かれた司馬遼太郎さんは短編集も出されており、歴史に一切興味がなかった私でも、もっとこの方の作品を読みたいと思うような魅力的な文章でした。

 

文章にリズムがある作品

 

小説もそれぞれ作家さんのリズムがあります。なので、自分のリズムに合う方の作品がやはり読みやすいです。伊坂幸太郎さんや湊かなえさんはとてもテンポが良く、あっという間に読み切った作品が多かったです。

 

あと、個人的にはドロシー・ギルマンさんの「ミセスポリファックスシリーズ」がオススメです。おばちゃまがスパイになる話なのですが、テンポも良く、可愛らしい作品なのに時代背景などがしっかりした面白い作品です。

 

まとめ

 

アスペルガー症候群の方が小説を探すときは、一般的な人気などはあまり気にしない方がいいです。一般の人に人気のある恋愛小説や流行りの作品は、素晴らしいものも多いですが、私はどこか小説の内容に納得できないことも多かったんです。

 

ですが、小説も縁なので、手始めに図書館で手当たり次第借りてくるなんてどうですか?面白い作品に出会えるかもしれませんよ。小説を読んで、様々なことを学び、ぜひ自分の人生のプラスになるものを見つけてください。