できないときの対応策
発達障害なので、以前はよく怒られました。一般的にはできることでも私にはできないことがあるので、今は仕方がないと思えますが、発達障害だと気づく前はかなり腹が立ったし悲しかったです。
「なんでこんなことができないの?」「ちょっと考えればわかることだろ」「やる気がないだけでしょ?」「なんで当たり前のことができないの?」
こんな風に怒られた方も怒ったことがある方も多いですよね。特に子育て中の方ならなおさら、毎日あれしなさい、これしなさいと怒ってることも多いのではないですか?でも、ちょっと落ち着いて、なぜ相手ができないか、なぜ自分ができないかを考えてみませんか?
みんなが同じ能力を持っているわけではない
そもそも、みんなが同じ能力を持っているわけではないんですよ。小さい頃は走りが速い子もいれば遅い子もいて、勉強の得意な子や不得意な子がいて。それなのに、なんで大人になったら自分ができることは相手もできると思い込むんですか?
私の例だと、多くの人が持っているカクテルパーティー効果を私は持っていません。パーティ会場のような賑やかな場所でも、自分の名前や聞きたいこと、聞きたい相手の声を聞くために、脳や耳が騒音を遮るように人間はできています。この選択的聴取のことをカクテルパーティー効果というのですが、私はこの選択的聴取が全くできません。賑やかなところだと、相手は私の声が聞こえているのに私には相手の声が聞こえないため、人の話を聞けとかなり怒られます。できないのにどうしろと。
世の中、全ての人ができることってないんですよ。できない人が少数いるんですよ。
できないのには3つのパターンがあります。
できない3つのパターン
1、できないのはやる気がないため
2、できないのはやり方、やる理由がわからないため
3、できないのはやる能力がないため
私は、この3パターンに分けて物事を考えるようにしています。私ができない場合もなぜできないかを考え、相手ができない場合もなぜできないかを考えます。そして、この3パターンのうちどれに当てはまるかを考えてから行動に移すんです。
だって、3の能力がない場合、怒っても仕方ないでしょ?1の場合なら怒るのもありだし、やる気が出るように諭すのもありですね。2の場合は、やり方や納得できる理由を教えてあげればいいんですよ。
まぁ、理由の説明って難しいですけどね。「なんで掃除をしなくちゃいけないの?」って聞かれて、理由答えられますか?「きれいな方が気持ちいいから」なんて曖昧な理由では相手は納得しません。ちゃんと相手にあった納得する理由を探してください。理由がわからないと動けない人って結構いるんです。小さい子でも「なんでしなくちゃいけないの?」って聞くこと多いですよね。理由にこだわる人の場合は、きちんと理由さえ説明してやり方を教えればやってくれますよ。
3の場合は、相手ができない場合も自分ができない場合もストレスが溜まります。したくてもできないんですから。なので、周りも自分もストレスが溜まらない妥協点を探してください。妥協点がないなら、諦めるのも1つの手です。やりたくてもできないんだから仕方ないんです。
まず、やり方や理由がわからない可能性を考えてから、やる気の問題かを見極めて、それでもできないなら能力がないのだから、お互いにストレスの溜まらない方法を探すのがオススメです。
まとめ
以上ができないときの対応策でした。私はこれを意識して生活をしています。人間関係は、怒るより先に相手のことを考える方がストレスが溜まりません。育児でもなぜできないのかを考えると新たな発見があったりします。
「やってみせ、言って聞かせて、させてみせ、ほめてやらねば 人は動かじ」
山本五十六さんの有名な言葉です。
自分ができないときも、まず教えてもらい、説明してもらい、やってる姿を見せてもらいましょ。みんなできること、できないことがあるんだから、ストレス溜めずに対応策を考えませんか?