発達障害な私の育児日記

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発達障害を抱えながら家事・育児に奮闘中!私ならではの解決法を提案します!

今の世の中の発達障害の問題点

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前回、前々回の記事に自己分析の結果を推論として書きました。生まれた時から脳や心の存在を認識できないせいで人間の基礎ができず、幼少期にトラウマができたことで脳が防衛反応として独特な発達をしたのではないかと考えたんです。要因別の生きづらさや改善方法は前回の記事を読んでください。

 

okamati.hatenablog.com

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この私の推論を元に考えると、今の世の中の発達障害の問題点が見えてきました。私の推論には2つのポイントがあります。《人間の基礎ができずにトラウマができる》と《心の存在》です。

 

この記事はアスペルガー症候群(現在は自閉症スペクトラム、又はASDと呼ぶ)についてです。ADHD学習障害ついては私にはわからないので書いていません。

 

そして、一人の一般人の考えです。誰かを傷つけたいわけではありません。その辺りをご了承ください。

 

 

 

人間の基礎ができずにトラウマができる

 

私は先天的なものにより自分の脳や心の存在を知らないため、幼少期に感情の出し方や表現を学べませんでした。それにより、幼稚園で周囲と上手くいかずトラウマになるようなつらい経験をしました。しかし、傷ついていることに私自身が気づけないため、脳が私自身を守るために防衛反応として独特な発達をしたのではと感じています。

 

このように先天的なものが原因で発達障害になった方は、私のような心の存在を知らない以外にも視覚や聴覚の情報処理の偏りが大きすぎる、その他の情報取得が苦手、又はできないことが原因の方もいらっしゃると思います。

 

例えば、触覚過敏で肌の触れ合いに嫌悪感がある場合、母から母乳をもらうのもストレスになる可能性がありますよね?聴覚の情報処理が苦手なのに、親が話し掛けを重視していたら上手く愛情が伝わらない可能性もありますよね?先天的なものが原因でも様々な予想ができます。

 

それに、これって先天的なものがなくてもこうなってしまう方がいらっしゃると思うんです。虐待を受けたり放置をされて育った方です。それ以外にも本人の性格と親の性格が合わないなどによって、人間の基礎となる部分がうまく形成でなかった方もいらっしゃると思います。特にこういった方はトラウマの要素が大きい可能性も高く、自分自身を守るために独特な発達をした可能性が高いんです。

 

虐待サバイバーって知っていますか?虐待サバイバーの方は自分を守るために独特な発達をされているそうです。私の夫は虐待サバイバーですが、定型発達の方とはいろんな部分が違います。

 

ということはですね、発達障害の中には先天的なものが原因の方と後天的なものが原因の方がいる可能性もあるんです。人によっては原因が様々なんです。

 

心の存在

 

私は先天的なものが理由で脳や心の存在を知らずに育ちました。正確には、心の全体が10だとしたら、生まれたときに知れたのは0で、思春期は1割で、このブログを書き出した頃は3割で、現在は5割といった感じです。

 

この心の存在を知らないって、心の存在を知らない方意外には否定されることが多いです。実際、何度も説明をしている夫には今でも否定されます。心を知らないわけがないって大半の方が思うんです。実際、アスペルガーの方でも「自分は心をわかってる」と思ってる方がいます。

 

ですが、0〜5割まで上がった私には、大人の定型発達の方の自分の心の理解度の平均は3割くらい、大人の発達障害の方の自分の心の理解度の平均は2割くらいだと感じます。

 

しかし、心を2〜3割わかってるときが一番「自分は心を知っている、理解している」と勘違いしやすいです。経験の中で周囲や自分を観察していて私はそう感じました。自分の心を5割くらい知ると逆に「全然自分のことがわかってないなぁ」と感じます。

 

だって、自分が怒っているときに何故自分が怒っているか理由がわかってる人っていますか?大体は、誰かが何かをしたからとか、誰かのせいで上手くいかなかったからとか、自分以外の人を原因だと思ってるじゃないですか。

 

それ、本心じゃないですからね。人って怒ると、まず自分を擁護する感情が表面に出ます。でも、隠れた部分には自己中心的な気持ちがあるんです。しかし、人は自分に都合のいいことを信じたくなる。自分の思考の醜さに気づきたくないですしね。だから、なかなか本心まで辿り着けないんです。

 

これは怒りだけではないです。喜怒哀楽、全ての感情に本心があるんです。だけど、自分の都合のいいことだけ人間は知りたがるから、自分の心の表面だけを見て信じて自分をわかった気になっているんです。

 

それに「人の気持ちがわかるから自分の気持ちもわかる」って思ってる人がいますが、人の気持ちがわかるのと自分の気持ちがわかるのは別ですからね。

 

人の気持ちは声の調子や言葉の選択、行動や表情により分析できるんです。それは、心を知らなくても知識さえあれば誰でもできます。腕を組めば警戒してる、まばたきが増えたら緊張してるみたいな感じです。知識と経験さえあれば誰でもできます。

 

結局、心をわかっているようでわかっていない人が世の中には多いってことです。

 

これにより問題となってくるのが、自分の心をわかっていない人が精神科を受診していることです。そして、定型発達も発達障害も同じように心を理解できていないのに何故か発達障害は生きづらさを感じやすいことです。

 

ここに今の世の中の発達障害の改善に対する問題点が見えてきます。

 

何故発達障害は生きづらいのか

 

例えば、短気でいつも怒ってばかりのAさんといつも穏やかでニコニコしているBさんがいます。このAさんとBさんが同じ理由で同じように怒ったとしたら、どちらの方がより共感してもらい、助けてもらえると思いますか?

 

ASDの方だとどちらも同じ対応をされるべきだと感じるかもしれませんが、たぶんほとんどの方がBさんと答えると思います。

 

それは普段の行いから判断してるからです。いつも怒っている人が怒るより、いつもニコニコしている人が怒る方がより周囲はその人の怒りを感じやすいからです。「いつもニコニコしているBさんが怒るなんてよっぽど酷いことがあったんだ」って感じるんです。

 

そして、想像力が豊かな方だとこの例え話のAさんとBさんに知っている人を当てはめて答える方もいると思います。世の中には、誰かの行動を見たときに自分の知っている人を当てはめてしまい「この人はこういう人のはずだ」と判断してしまう人もいるんです。

 

人は普段の行いと自分の経験を元に他人を判断するんです。

 

それに、人には無自覚な振る舞いや言動というのがあります。同じ職業の人は何故かわかるとか、同じ経験をしている人はわかるとか経験ありませんか?発達障害の方は同じ発達障害の方がわかるなんて話もよくありますよね。

 

そんな風に、本人が意識できていない振る舞いや言動というのはたくさんあり、その部分も人の判断の基準になっています。

 

だからですね、キツい言い方ですが、発達障害の方は無自覚な振る舞いや言動に定型発達の方とは違う部分が多々あり、なおかつ普段からミスなどが定型発達の方より多くあるために、定型発達の方より厳しい判断がくだることが増えてしまうんです。特に、発達障害に理解のない環境では厳しさが増します。

 

発達障害者側からすれば、みんな同じくらいにしか自分のことも他人のことも理解していないのに、人によって判断や対応が違うと不満を感じますよね。「定型発達も自分のことをわかっていないじゃないか」とか「何故自分だけこんなに酷い仕打ちを受けるんだ」とかの意見が多いのは、こういった部分が原因になっていることも多いと思います。

 

ですが、今の世の中は同じように自分のことがわかっていなくても、定型発達と発達障害では振る舞いや仕草、言動が違うために同じ判断はされないんです。

 

これらに関しては発達障害の方でも自覚している人が多いです。だから、生きづらさを訴えるために、生きづらさを改善するために精神科に通います。毎日楽しく生きたいんだと強く願って精神科に通ったり、情報を集めたりするんです。

 

ですが、ここで問題があります。先程の心の話です。自分の心がよくわからない人間が、表面に出てる自分の不利な部分を主にして相談するんです。ここに、発達障害の難しさがあるんです。

 

精神科の診断基準は改善の基準ではない

 

精神科での発達障害の診断は、生育歴や自分の現在抱える問題がメインとなります。診断は、ほぼ患者の申告内容によるものなんです。ですので、他の科のようにレントゲンや血液検査などを使うことによってどの医師が見てもほぼ同じ診断がされるという訳ではなく、医師の考え方や患者の伝え方により診断はかなり左右されます。

 

そして、患者は先程も書いた通り、まずは現在の生きづらさを改善したいと伝えます。現在何ができないか、何にストレスを感じるかなどです。生育歴も、親がずっと日記を書いていたとかではない限り曖昧になる部分が多いです。そもそも、生まれたときに心の存在を知っていたかなんてほとんどの方はわからないですからね。

 

ですので、医師の診断としてはどうしても表面に出る行動に焦点が当たります。特に、自分のことを言葉で伝えやすい大人の意見を知識として扱いがちです。そして、それらを分析してできた一般的な発達障害の診断基準が世の中に出回っている発達障害に関する知識です。他人が発達障害かどうかを判断するために作られたのが今の診断基準なんです。

 

ですので、基本的に今出回っている発達障害に関する知識は、診断の基準であって改善の基準ではないんです。だって、ほぼ表面に出てる部分の話ばかりで、何故そんな考え方をするか、何故そんな物の見方をするかの話なんてあまりないじゃないですか。

 

それにね、先天的なものが原因の発達障害の方と、後天的なものが原因の発達障害の方の改善方法が同じだと思いますか?生きづらさが似ているだけで、根本の原因は全く違うものなんですよ。

 

他の体の場所の病気なら原因究明をして原因とされるものを改善するのが一般的なのに、誰もが自分をうまく理解できないせいで表面だけを取り繕っているのが今の発達障害の治療です。

 

診断の基準と改善の基準は違うはずなんです。

 

改善の基準は?

 

ここからは、完全な私の推測です。

 

今の世の中、ASDと診断される方は原因が様々です。改善方法も表面の部分に関するものばかりで内面まで踏み込んでいません。ですが、情報を鵜呑みにして表面に出てる行動部分ばかりに改善の焦点を当てると、行き詰まったときに病みますよ。「自分はこんなにがんばっているのに、自分はこんなに周りに合わせているのに何故自分ばかりが嫌な目にあうんだ!」ってなりますよ。

 

実際、Twitterなどではそういった話が多いです。そりゃそうですよ。自分を殺して、必死に周りに合わせてがんばっているんですから。しんどくもなるし辛くもなる。がんばっても満たされないのはとても虚しさを感じますよね。ですが、根本を変えなければ今の問題を改善したところで他の問題が出てきますよ。だから、まずは自分を知りませんか?

 

先天的なものが原因だと感じる方は心や脳を探して理解するのをオススメします。私は、自分の心を見つける度に周囲に対する理解が増えました。長年染み付いた思考の癖は治りにくいですが、心や脳を見つけられたらかなり改善します。

 

後天的なものが原因だと感じる方は、まずは安心できる場所を見つけてください。誰かのそばでもいいですし、一人でリラックスできる生活の場でもいいです。後天的なものが原因だとトラウマの要素が大きすぎるので、いきなり心を探すことからしてしまうと潰れてしまう可能性が高いです。

 

私が幼少期のトラウマの一つを見つけたときでさえ涙が止まりませんでした。悔しくて悲しくて辛くて、数日は過去の記憶で本当に辛かったです。自分が原因のトラウマでさえそうなるんです。他者によるトラウマが原因の可能性が高い場合は、まずは安心できる場所を見つけてください。

 

これらとは別で、発達障害の原因の可能性はもう一つあります。先天的にも後天的にも特に問題はないしトラウマもないけど、発達障害の傾向があると診断された方がいらっしゃると思います。この方は、親が発達障害で親の思考の癖が移っている可能性があります。

 

私の姉がそうです。私の姉は発達障害の診断は受けていませんが、姉が受診すると発達障害のグレーゾーンだと診断が出る可能性が高いです。真面目で、素直で、学生時代は交友関係が上手くいかないことも多く、自律神経失調症で、思考にASD的な部分がある。

 

しかし、姉は間違いなく定型発達です。これは私の感覚なんですが、定型発達の人と発達障害の人って雰囲気が全然違うんですよ。だから、私は会って少し話せばその方がどちらかがわかるんです。

 

なので姉は定型発達なんですが、素直だったからかASDである母の影響をすごく受けているんですよね。まぁ、親と子が似るなんて発達障害関係なくよくある話ですし。ですので、姉は定型発達なのにASD的な思考をすることもあります。

 

こういう方は意外といらっしゃるんじゃないかと思います。こういう方が精神科で発達障害だと診断されたら、治るどころかどんどん発達障害っぽくなるでしょうね。そう思い込むことによって悪化していくと思います。

 

こういう方もまずは自分を見つめ直してください。意外と親の思考が移っているだけだって可能性もありますよ。

 

まとめ

 

一人の一般人の勝手な意見です。ですが、自分はどこが原因かを探してから改善する方法を探す方が、より早く楽になりますよ。

 

今は情報過多の時代です。そして、発達障害は未知の部分が多いです。あまり周りに流されすぎず、自分を見つけるところから始めてみてください。