発達障害な私の育児日記

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発達障害を抱えながら家事・育児に奮闘中!私ならではの解決法を提案します!

曲の歌詞が聴き取れない アスペルガー症候群な私の聴こえ方

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人生において音楽は大切だという方は多いです。家にいるときはテレビを観ずにずっと音楽をかけてるなんて方も多いはず。

 

ですが、私は音楽に全く興味が持てませんでした。しかし、先日私は歌詞が聴き取れないのとメロディーに合わせて聴くと言葉の意味が理解しにくいことに気づきました。そんな私の実体験をご紹介します。

 

 

私には感情がないと思い込んだ

 

私はASDです。今は自覚して改善するよう努力してる最中ですが、ASDだと自覚はしてなくても小さい頃から「私は他の人と考えが違う」という自覚はありました。

 

中学、高校生の頃くらいになると芸能人の話も友達間でたくさん出てきます。そして、恋愛など様々な経験が増えてきますので芸能人の言葉に共感することが増えます。そうすると、自然と「あの歌手の歌詞に共感する」とか「あの曲かなり泣ける」とかの話も出てきます。

 

なので、私もテレビなどで流れると聴いてみたり、友達に貸してもらったCDなどで聴いてみたりしました。でも、よくわからなかったんですよ。全く共感できないし全く泣けません。

 

その結果、私は感情が欠落したダメ人間なんだと思いました。みんなが感動できるのにできない私はおかしいと思ってしまったんです。もともと他人と自分が違うという自覚はあったからダメだと思い込んでしまったんですよね。そして、そんな私が音楽を聴くなんて失礼だと思い、音楽を遠ざけました。

 

聴こえないことに気づいた

 

ずっと音楽を聴かない生活を送っていたんですが、子どもが音楽が好きなので最近音楽番組を観るようになりました。特に、DA PUMPさんがUSAを歌うときは観てます。子どもが楽しそうに真似するんですよね。

 

そして、先日ふとテレビで歌詞を読みながら曲を聴くのと、歌詞を見ずに曲を聴くのを比べてみたんです。じゃあ、歌詞を見ないと何を言ってるのか聴き取れませんでした。特に、初めて聴く曲は全くダメでした。

 

もしかしてと思い夫に確認すると、夫は初めて聴く歌でも歌詞を見なくても何を言ってるか聴き取れると言われ、そこで初めて自分の聴こえ方がおかしいことに気づきました。

 

私の聴こえ方

 

メロディーと合わせて言葉を聴くと何を言ってるのかわかりません。たぶん、英語を話せない方が洋楽を聴く感じと似ているのではないかと思います。特に、初めて聴く曲は全くわかりません。何度か聴いたことがある曲はメロディーを覚えるため、下地ができているのかなんとなくは聴き取れます。

 

歌詞を見れば何を言ってるのかはわかるようになります。たぶん、脳内では視覚から得た情報に耳から得た情報を少し付け足しているのではと思います。映画を観ても、内容はわかるけど映画の中で流れている音楽とかは聴いた記憶はあるのに覚えてないんですよね。なので、歌詞さえ覚えてしまえばある程度は普通に聴くことができます。

 

しかし、歌詞の意味はよく理解できません。もともと、歌は比喩表現が多いのでわかりにくいというのはあります。ASDなので、言葉をそのままに受け取るからか何が言いたいか遠回しすぎてわからないんです。

 

それ以上に歌詞を聴き取ることに精一杯になり、理解まで脳が追いつかないのもあります。それに、一度に情報が入るのではなく数分間にかけて途切れ途切れに情報が流れてくるので、それらを脳内で組み立てて理解するということが苦手なんだと思います。

 

これらにプラスして、聴き取りにくい歌詞を脳で補完して聴いてるので本来の歌詞と違うように理解してる部分もあります。例えば、「い○い」という言葉なら「いたい」かもしれないし「いがい」かもしれないのに、脳で勝手にこうだろうと決めつけてしまうので理解できないんだと思います。

 

なので、曲全体に共感したりは難しいです。ですが、一部分の言葉に共感したりすることはあります。本当にワンフレーズくらいの短さですね。サビ全体に共感はできないです。

 

開き直って音楽を聴こう

 

やっと私は歌詞を理解したくてもできないということがわかったので、これからは歌詞に共感することは諦めて音楽を楽しもうと思います。

 

それに、よく考えれば曲がどうとかは思ったことがないですが、一生懸命歌ってる方を見るのは好きなんです。それこそ音痴だと言われる方でも一生懸命歌ってらっしゃると私も楽しくなります。一生懸命演奏していらっしゃる方も好きですね。技術も大事かもしれないけど、その曲や楽器、自分自身に一生懸命向き合って歌ったり演奏したりする姿は観ていて心に響きます。

 

ちょっと人と音楽の楽しみ方が違うのかもしれないけど、音楽の文字通り「音を楽しむ」ということをしていきたいです。

 

そして、歌詞を理解しようとがんばるのを辞めたら、曲を聴いて泣くことが増えました。曲に必要なのは歌詞を理解することじゃなく、歌っている方、演奏している方の気持ちを感じることなのかもしれません。

 

まとめ

 

正直これに気づくのに長い年月がかかったなぁと思うし、もったいないことをしたと少し後悔します。ですが、仕方ないですしね。どんな音楽がいいかな?これから、新たな楽しいことが見つかるかと思うとちょっとうれしいです。これも自分と向き合った結果手に入れたことですしね。

 

歌詞を熟読してから楽しむって方法があることも教えてもらえたので、いろんな方法を試してみて私なりの音楽の楽しみ方を見つけたいです。