発達障害な私の育児日記

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発達障害を抱えながら家事・育児に奮闘中!私ならではの解決法を提案します!

いじめはなくせるのか いじめについて子どもに何を教えますか?

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現在は様々な媒体でいじめ被害者、加害者、家族など様々な立場の方のお話が聞ける状態になってます。いじめも学校、家庭、会社、近所付き合いなど様々な場所であります。いじめをなくしたいと考える方は多いです。いじめについて研究をされている方もいらっしゃいます。

 

私はいじめられた経験があります。子どもの頃も大人になってからもあります。そして、先日いじめについて考えていたとき、Twitterに呟いたらいじめについて様々な角度から教えてくださる方々がいらっしゃいました。ネットでもいろいろと調べてみました。そこで学校の生徒間で行われているいじめを主体として私が考えたこと、そして子どもに何を教えるかをまとめました。

 

 

いじめはなくせるか

 

いじめをなくそうと声を上げる方がいます。しかし、いじめはなくなるかと問われると私の答えは「ノー」です。いじめはなくならないです。

 

人に暴力を振るったらダメ、人を殺してはダメと世界中で言われ、いろんな国で様々な法が整備されているにもかかわらずなくならないのですから、いじめはなくなりません。

 

人の中には、人を傷つけたり人を見下すことによって自分を保とうとする人がいます。そして、もともとは攻撃性がないのに周りの影響で攻撃することに魅力を感じてしまう人もいます。人が集団で行動する以上、年齢性別関係なくいじめはどこでも行われます。悲しいですがそれが人間です。

 

現在の日本の学校のいじめの問題点2つ

 

いじめについて海外の事情を調べてみましたが、日本とは大きな違いがありました。現在の日本の問題点は2つです。

 

①いじめの傍観者ばかりで仲裁者がいない

 

海外の話を読むと、差別や暴行などを目撃すると止めに入る生徒が多いそうです。基本的にいじめは生徒間で行われます。なので、大人は気づかないことも多いから、生徒に差別や暴行などを見かけたら注意をして先生や親などの大人に伝えるべきだと教えています。

 

しかし、日本人はいじめの仲裁者が生徒の中にあまりいません。傍観者ばかりです。「止めに入って自分がいじめられたら…」と思って注意できない子もいますし、他人のことだからと一切気にしない子もいます。日本人は正しい行動だとわかっていても行動に移せない子が多いんです。

 

②バレなければ何をしてもいいと考える人が多い

 

事なかれ主義ってやつですね。バレなければ無かったことと同じだと考える人が多いです。子どもも同じです。だから、無視をしたり、名前を出さずに悪口を言ったり、後でなんとでも言い訳できるいじめを好みます。だって、いじめたって証拠がなければ大丈夫だって思ってるんですから。

 

そして、大人もいじめだったって証拠さえなければいじめがあったことにはならないと考えています。だから、「いじめはなかった」なんて簡単に言うんでしょう。生徒がいじめを訴えても「お前の気のせいだ」なんて言うんでしょう。こんな大人たちを見ていれば、子どもたちも自然とバレなければ何をしてもいいと考えるようになります。

 

本の学校に求めることは何か

 

①いじめはどこにでもあると認める

 

私は、いじめはどこにでもあると思っています。人が集団で行動する以上、いじめが起きる可能性は高くなるんです。なので、いじめがある学校はダメだって認識をまず捨てませんか?

 

いじめはどこにでもあるんです。問題なのはいじめがあることじゃなくて、いじめに対する対応なんです。いじめはもちろんダメです。でも、それによりいじめの事実を隠蔽しようとするなら「いじめはどこにでもある」とみんなで認めませんか?その上で、いじめが起きたらどう対処するか考えましょう。

 

②子どもの話を一人の人間の話として尊重する

 

大人はもっと子どもの話を聞きましょう。いじめは生徒間で行われているのです。大人がいじめかどうかを判断するのは大間違いです。大人がすべきことは、それらの行動が良い行動か悪い行動かを判断し、間違っていれば教えて正すことです。そして、子どもたちから全ての話を聞いて子どもたちの気持ちを受け入れることです。全ての話を第三者の大人が聞いて、加害者や被害者、周りの子どもたちの心のわだかまりを無くしましょう。心にわだかまりがあればいつまでたっても問題は解決はしません。大人がいじめかどうかを判断すべきではありません。

 

③謝罪をすれば許されるという考えを捨てる

 

謝罪をすれば許されるって考えも捨てましょう。謝罪を受け入れるかどうかを決める権利があるのは被害者です。周りの大人や加害者側が決めることではありません。謝罪をされても許せなければ「今は許せない」でいいんです。謝罪があれば許さなければいけないなんて考えは、本人以外にとっての都合のいい考えです。被害者本人が許すかどうか決めるべきなんです。無理に許すことによって、被害者の悲しかったり悔しかった気持ちは行き場を失います。いつまでたってもいじめられたって過去が無くならない可能性もあるのです。許す、許さないは被害者が判断すべきです。

 

子どもたちにすべきこと

 

いじめって加害者や被害者、傍観者ら全てに共通することは自尊心や自己肯定感の低さです。自己肯定感が高ければ人を傷つけようとはしません。自己肯定感が高ければいじめられたと大人にきちんと相談できます。いじめはダメだって仲裁できます。全ては自尊心や自己肯定感の低さが原因だと思います。特に日本人は自己肯定感が低いと言われています。それは何故でしょうか。

 

産まれたときから「俺ってすごい!」なんて思ってる赤ちゃんはいません。親に育てられていく中で自尊心や自己肯定感を身につけていくんです。知っていますか?人間の自己肯定感とかって簡単に低くできるんですよ。人格を否定して、選択権を与えなければいいだけです。それらの行動にプラスして「あなたには私しかいない」と言い続ければ、自分の思い通りに動かせる人間になります。こんな簡単なことで人間は自分に自信がなくなり自分で判断できない弱い人間になります。

 

人格を否定したり、選択権を与えないなんてことはしてないと大半の親は思っていると思います。でも「もう、いつも余計なことばかりして」とか「あんたはいつも失敗ばかり」とか言って怒ってませんか?子どもが選んだものに対して「あんたはいつも食べられないんだからこっちにしなさい」とか言って子どもの選択した物を拒否していませんか?挙げ句の果てに「〇〇ちゃんはあんなにいろいろできるのになんであんたはできないの?」なんて他の子と比較してませんか?これらはよくある光景です。でも、これらって子どもの自己肯定感を無くすには十分な行動です。

 

子どもって親の行動一つで自己肯定感の高い人間になるんです。そして、自己肯定感が高くなれば他の人のことも受け入れられて優しくなりますし、自分で判断して正しい行動ができるようになります。自己肯定感の高さにより一人の人間として強くなれるんです。

 

子どもの自己肯定感を高くするのも簡単です。子どもの全てを受け入れてあげて、子どもの話をいっぱい聞いてあげて、子どもに判断させて自分で行動させるんです。そして、その都度褒めてあげるんです。ただそれだけです。できることもできないことも含めて大好きだと伝え、親からすれば不安になることでも自分で決めさせて自分でやらせるんです。やらせた後、失敗すれば「残念だったね」って受け入れてあげればいいだけですし、成功すればたくさん褒めてあげればいいんです。ただこれだけです。これをするだけで子どもは正しい判断ができる子になります。

 

私が子どもに伝えること

 

夫といじめについて話し合ったんです。しかし、二人とも同じ考えをしていました。いじめはなくならないし、子どもには「差別はするな!でも区別はしろ!」を教えるべきだと考えていました。

 

人間はいろんな見た目の人がいて、いろんな生活環境の人がいて、いろんな能力を持った人がいる。性別も違う。でも、一人一人全然違うけどみんな同じ人間なんだ。だから、自分と違うという理由だけで攻撃したり除け者にしたりはするな。

 

でも、持ってる能力が違うのだから、みんな同じことができると思うな。運動が苦手な人もいれば得意な人もいる。絵が苦手な人もいれば絵が得意な人もいる。だから、みんな同じことはできない。できない人にできるようになることを強要するのは間違い。できる人にできない人がかわいそうだからと力を抑えるように言うのも間違い。みんなに同じことを求めたらダメ。

 

それぞれ得意不得意があるのだから、それぞれにあったやり方や結果を受け入れなさい。そして、得意な人には褒めてあげなさい。苦手な人ができるようになりたいと言ったら協力してあげなさい。

 

こういう風に子どもには説明をすべきだと私たち夫婦は考えています。まだ、子どもが2歳になってないので教えるのはまだ先ですけどね。

 

まとめ

 

夫婦ともにいじめられた経験があります。その上で、Twitterやネットから得た情報を元に話し合った結果、こういう考えになりました。あくまでも私個人の考えです。

 

いじめはなくしたいですが、まずはいじめで苦しんでいる子をできるだけ早く安心できる環境にしてあげたいんです。いじめられてるって親に言うのって勇気がいるんです。大人に相談するのって勇気がいるんです。なので、まずはSOSを出せば周りが助けられる環境にしたいです。

 

本当は学校に行かなくてもいいんですよ。子どもの世界って狭いから学校などが全てのことのように感じてしまうけど、本当はもっともっと世界は広いんです。学校に行かないのも一つの選択肢です。学校に居場所がなくても、探せばどこにでも居場所はあります。とりあえず生きててください。苦しければ逃げてください。そして、大人たちが子どもを守ってあげてください。