発達障害な私の育児日記

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発達障害を抱えながら家事・育児に奮闘中!私ならではの解決法を提案します!

どうすれば助けを求めたり甘えたりできるようになるか

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助けを求めたり、甘えたりするのが苦手な方も多いですよね。自分でなんとかしなきゃと思ってがんばりすぎたり、甘え方がわからなかったり。私もできません。特に甘えるのはどうすればいいかわからないんです。

 

先日、発達障害心理検査の結果を子どもに伝えるときに「苦手なことは助けてもらったらいいよ。大人も得意なこと苦手なことがあって、苦手なことは助けてもらうんだよ」と伝えると子どもは驚くという内容を見かけました。

 

この「苦手なことは助けてもらう」ってすごく大切なことで、子どもにきちんと教えるべきことだと思ったんです。助けてもらう、甘える、これをできる子にするべきだと思いました。

 

 

一般的な親の想いと理想の世の中

 

理想的な世の中としては、みんなが助け合い、みんなが協力し合うことだと思います。しかし、現実では難しいのが事実です。

 

大人になるとできないことが原因で悩むことが増えます。そうなると、自分が親の立場になったとき、子どもが大人になったら苦労しないようにできないことを減らしてあげようと教育します。できないことをできるように何度も教えて練習させます。でも、これをすると子どもは助けを求めることができなくなるんです。

 

できないことに目を向け続けるのって自尊心がなくなります。いくらできないことを克服できても、できないことにチャレンジし続ける間に心がどんどん削られていくんです。「できない」「自分はダメなんだ」というような言葉がどんどん心の中に溜まっていき、どんどん心が削られるんです。そして、その削られた部分はできないことを克服しても埋まりません。削られた部分は埋まることなくそのままです。

 

私の場合は「できないことがあるんだけどどうしたらできるの?」と言ったら「普通はできる、できないはずがない」と全面否定されました。できなくて悩んで親に相談したのに「できないお前はおかしい」という風に意味を取れる言葉を親に言われてとてもショックでした。自分を受け入れてもらえなかったことは今でも心の傷として残ってます。

 

できなくてもいい

 

子どもにとって大切なのは、親ができないこともできることも全部受け入れてあげることだと思います。できないこともできることもあるのが人間で、そのままのあなたが大好きだと子どもに伝えて愛情を注ぐことが大切だと思うんです。

 

その上で、できないことは助けてもらって、得意なことで誰かを助けたらいいと教えるべきです。「みんな得意不得意があるんだから全部ができるようにならなくてもいい。得意なことで誰かを助けてあげなさい。そうすれば助けを求めたとき誰かが助けてくれるよ」って説明するのがいいと思います。

 

みんながそう教えれば、世の中は助け合いが当たり前の世の中になると思います。その方が子どもたちは幸せになると思いませんか?

 

助けを求めると甘えるの違い

 

しかし、いくら子どもに助けを求めることの必要性や甘えることの必要性を教えても、親がそれらをできなければ説得力がありません。でも、助け合うことや甘えることができない人にとってはなかなか難しいことです。自分がなんとかしなきゃとがんばり続けてきた人にとって、誰かにお願いをするってハードルが高いですよね。ましてや甘えるなんてもっとできません。

 

なので、自分なりにいろいろと分析してみました。まず、助けてもらうと甘えるの違いです。

 

助けてもらう→能力を求める

 

助けてもらうというのは相手に自分にない能力を求めることです。例えば、自分が持てない重いものを持ってもらう、自分が運転できないから運転してもらう、自分ができないから料理を作ってもらうとかです。こう考えると、意外と助けてもらうことはみんなが日常的にしていることだと思います。無意識のうちに助け合い、協力をしているんです。

 

家族間でも仕事場でも学校でも誰かに助けてもらっていて誰かを助けています。意識をすれば、助け合うことは普通のことだと認識できるはずです。当たり前になってる行動が助け合ってることになってるんです。

 

甘える→行動を求める

 

対して、甘えるというのは自分の感情を満たすために相手に行動を求めることです。例えば、寂しいから電話をする、かまってほしいからイタズラをする、愛情がほしいからハグを求めるとかです。八つ当たりも甘えるの一種ですね。

 

そして、助けてもらうのは無意識のうちにできていますが、甘えるのは意識をして行う必要があります。自分の感情を自覚して、その感情を満たすために相手に求めなくてはいけません。これが難しいです。甘えることをしてこなかった人は相手に求める方法がわかりません。そして、過去に求めて断られた経験がある人は怖くてできません。

 

私は子どもの頃、親に愛情を求めたり、恐怖や不安が消えなくて慰めてほしかったときに甘えたけど拒否をされたり、怒られたりしました。親はこれらのことの一部は覚えていましたが「あんたが悪いんだから仕方がない」と言ってました。

 

親にとっては些細な日常の一コマだったんでしょうし、親には私が悪く見えたんでしょうから仕方ないんですけど、やっぱり親に拒否された経験って消えないんですよ。今でも誰かに甘えたくなっても拒否されたらどうしようと怖くなってしまうため甘えることができません。甘えるという行動は、子供の頃の経験が大きく影響する部分だと思います。

 

なぜ助けを求めることができないか

 

助けてもらうと甘えるの違いを考えると、甘えるのは意識して行わないとできないことですから難しいのは理解できます。ですが、助けてもらうというのは無意識のうちに日常的に行なっていることなのになぜ難しいと思うんでしょうか。ポイントはできないことを受け入れているか受け入れていないかの差です。

 

できないことを自分も周りも受け入れていれば助けてもらうという感覚はないんです。助けるのが当たり前だから、助けてあげたとか助けてもらったなんて考えは浮かばないんです。

 

しかし、自分や周りができないことを受け入れてなければ、助けてもらうという罪悪感が生まれますし相手も助けてあげたと考えます。そして、助けを求めても拒否をされることが出てきます。

 

例えば、高齢者に席を譲るという行為でも、当たり前な行動として捉える方がいる一方で譲ってあげたや譲る必要がないとか考える人もいます。これは、高齢者のできないことを理解しているか理解していないかの差です。高齢者が揺れる電車で立っていることが大変だというのを受け入れてる人は当たり前な行動として席を譲れます。しかし、高齢者の大変さを理解していなければ譲ってあげたなんて考えになります。

 

大切なのは、できないことを受け入れているかどうかなんです。でも、子どもに何もかもを受け入れろといきなり言ってもできるわけがありません。まずは、親が子どもの全てを受け入れてあげて安心させてあげてください。そうすれば、子どもも自然と自分のことも周りのことも受け入れられるようになります。

 

そして、親が全てを受け入れてくれれば自然と甘えることもできるようになりますし、自分でなんとかしなきゃなんて無理なことも思わなくなります。人と協力し合える人間になっていきます。

 

まとめ

 

私もいつか素直に甘えられる人間になりたいなと思って記事に書きました。甘えるというのに関しては、現在私は子どもに教えてもらっている最中です。子どもからたくさんの愛情をもらい、自分の愛情を受け取ってもらうことで甘えるという行動を勉強しています。

 

助けを求めることも甘えることも難しいです。ですが、親が子どもを受け入れて安心できる環境を作ることで教えてあげてください。これらができるようになれば、大人になっても楽しく生きられます。